サラリーマンを辞めたい、向いていないと思ってしまう5つの理由
私たちもサラリーマンをしていた時には、辞めたい、向いていないとよく思っていました。
実際に会社を辞めるかどうかは別として、この感情を抱かないサラリーマンはいないのではないかと思っております。何故なら、サラリーマンの世界は多かれ少なかれこのような感情を抱くような構造になっているからです。
今回は私たちの経験を踏まえ、多くのサラリーマンを辞めたい、向いてないと思ってしまう5つの理由を考えてみました。
サラリーマンを辞めたい、向いていないと思う5つの理由
サラリーマンが向いていない・嫌だと思うのは、サラリーマンの世界は、満足する人生を歩むのに必要な要素を阻害する構造になっているからです。
満足する人生を送るためには
・自分を優先する
・自分に価値があると信じている。
・あるがままの自分で良いと思う
・他人からの評価は気にしないし、人から好かれようとしない
・自分と他人を比較しない
が必要になります。
しかし、サラリーマンの世界でこの要素を実現しようとするとなかなかハードなのです。
サラリーマンを辞めたい、向いてないと思うのは、その人の能力や性格の問題ではなく、構造上仕方ないことです。
①自分を優先できない
就業時間内は当然ながら自分を優先することはできません。また、就業時間以外でも仕事の話が来たら優先せざるをえない状況も多いですね。
サラリーマンの1日に自分を最優先できる時間は殆ど無いというのが私の印象です。
私たちが働いていた会社は、海外展開をしている会社でしたので、海外から就業時間以外にも普通に連絡が来ました。急いでいる場合は、就業時間以外だろうと普通に対応を求められることが多かったです。
また、土日が休みだとしても、頭の中から100%仕事のことを無くすことはどうしても無理でした。来週までに○○をしなくては・・などと休日ふっと考えてしまうことがありました。
また、自分の思い通りの生き方を実現することも厳しいです。働く場所や所属部署やこの先の人間関係などは会社の方で決められてしまうからです。
したくないことを断ることも自分を優先するために大事なことですが、サラリーマンにおいてはほぼ無理ですね。
私たちも、20年間以上サラリーマンを続けておりましたので、不本意な異動は当然ありました。業務命令なので従うのですが、このような自分を優先できない場面に遭遇すると、辞めたい、向いてないと感じてしまいました。
➁自分に価値があると信じることが難しい
自分に価値があると信じるためには、自分で考え、自分で決める必要があります。
これをサラリーマンでできるか?というと、私たちの場合は、これはかなり厳しかったです。上司が求めること等を自分の考えと異なってもやらなければなりません。
また、物事を進める際は、経営者・上司・関係部署に報告し、摺り合わせや指示を受けながら進めていくというのが実態です。従って、自分の思い通りには殆ど進まず、自分に価値があると信じる機会は少ない印象です。
サラリーマンとはそういうものだと言ってしまえばそうなんですが、自分の考えと違うことを進める場面に遭遇すると、辞めたい、向いてないと感じてしまいました。
③あるがままの自分で良いと思えない
私たちがサラリーマンの時は、置かれた役職や環境に合わせて、この能力が足りない、この知識が足りない、このスキルが足りない、この性格を改善する必要があるなどと常に自分を変化させる必要がありました。
あるがままの自分では許されないですね。
また、本来であれば自分の長所だけを伸ばす方がよいのですが、ゼネラリストの能力も求められますので、短所も改善していく必要があり、あるがままの自分で良いと思うのは非常に難しかったです。
④他人からの評価を気にし、人から好かれる必要がある
多くの方も一緒だと思いますが、私たちの場合は、昇給・出世する上で、他人(上司やお客様や同僚)の評価が非常に重要でした。
また、実績だけで出世が決まるわけではなく、上司からの好き嫌いが出世に影響するケースは多々ありました。従って、無理してでも人から好かれようとする(少なくとも嫌われないようにする)必要があり、そのような場面に遭遇すると、辞めたい、向いてないと感じてしまいました。
⑤自分と他人を比較せざるを得ない
私たちの会社では、「次の社長は〇〇さん」「〇〇さんが部長にトップ選出された。」「〇〇さんは出向になってしまった。」というような話は人事異動の季節になると色々なところで話題なりました。
人事部の戦略でもあるのでしょうが、人と比較することが文化のようになっている状況です。
また、出世していくほどにポストが減っていく構造になっているので、出世の順番や就いた役職や給料など、他人と自分を比較せざるを得ない状況に置かれていた時は、辞めたい、向いてないと感じてしまいました。
まとめ
サラリーマンを辞めたい、向いていないと思うのは、サラリーマン自体が充実した人生を歩むのに必要な要素を阻害する構造になっているからです。
何故なら
・自分を優先する
・自分に価値があると信じている。
・あるがままの自分で良いと思う
・他人からの評価は気にしないし、人から好かれようとしない
・自分と他人を比較しない
を実現することが難しいからです。
サラリーマンを辞めたい、向いてないと思うのは、その人の能力や性格の問題ではない場合も多い。