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さよならゴダール

ゴダールが亡くなった。

ヌーベルバーグの革命児であった彼の作品を観て、日本の当時一少年にとっては斬新かつワクワクで、「映画って自由なんだ」と思わせるには充分だった。

50年代にしてセット中心(街中など)だった方式から外へ飛び出し自由なカメラワーク、アングルは観た者の心を踊らせたことだろう。

表現手法は時に舞台的だったりシュールでモダンな実験だったりとアンチも少なくなかったと思う。

挑発的で大胆な演出や編集は、その後の映画人にたくさんの礎を残してくれた事だろう。例えるなら「ルールを破って良いというルール」だろうか。

ヌーベルバーグ、アメリカンニューシネマの旗手はもう少ない。好きな監督の1人だったので子供の頃からの想いもこみ上げ、ひとしお切ない気持ちだ。

スイスで長らく隠居されてたようだがアートな彼の頭の中は晩年どんな絵画を描いていたのだろうか。

それは誰にも分からない。

おやすみ。


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