小学生の時の思い出。

私が小学生の時に記憶に残っている話をしようと思います。

林間学校、遠足、運動会、
海外からの転校生のトマルカレンちえみラウルちゃんが2週間でまた他の学校に転校して行ったこと、
小学生では色々な思い出がありました。
その中でも1番記憶に残っている出来事のお話です。

小学4年生の時、2時間目か3時間目の社会の授業の時、担任の先生はいつものように
「はいじゃあ始めます。〇ページ開いて〜」

とは言わなかった。

「はーい！！！！こーくはくタァーーーイム！」
と言った。
胸を張って言った。
満面の笑みで何かのテレビ番組を真似したかような声を張り上げて言った。

教室は一瞬、しんと静まり返った。
一息置いて生徒達がザワザワしだしたころ
もじもじした男子が数人、起立した。
1人の男子が
「〇〇さん廊下に出てください」と
名を呼び廊下へと誘導し、それに続いて他の男子達も「〇〇さん廊下に出てください」と声をあげていった。

それを小さく何度も頷き「これが青春だ」と言わんばかりのツラをしながら見ている先生がいた。

ばりきもかった。

多分先生と男子達はグルだった。
きっと男子数人が好きな女の子に告白したいけどどうしていいかわからないと先生に相談し、
じゃあもう社会の授業を潰して告白タイムにしようとなったんだと思う。

なんでやねん。

そうこうしていると
気付くとほぼ全員の男子が女子を呼び出していた。
カップルになって戻ってくる子
フラれてしゅんとしながら戻ってくる子
数組ずつが出ては戻り出ては戻りしていた。

女子はテレながらもまんざらでもなさそうに名前が呼ばれたら出ていっていた。

私は黙ってみていた。
何人か好きな子が被って
2度呼ばれる女の子もいた。
私は黙ってみていた。

やっと全員の告白タイムが終わり
それと同時に授業の終わりのチャイムがなった。
みんなが楽しそうにテレくさそうに高揚しているのがわかった。

この社会の授業、じゃなくて告白タイムの授業で

一度たりとも名を呼ばれなかった
私と今井さんとあかりちゃんだけは
その日1日、下を向いて過ごした。

ただ確実にこの私を含む3人は
「これが社会の授業か」と他の生徒よりも大人に近付いた。

とおもう。

むっちゃ恥ずかしかったし。