見出し画像

アイスランド旅行記 #10〜ヘプン-ストックネス(DAY5)

DAY5 ヴァトナヨークトル→ヘプン→ストックネス半島

旅ももう後半。なかなかオーロラに出会えそうな夜は来ないまま折り返しを過ぎてしまった。オーロラ当たり年と言われているというのに。しかし自然現象にはどう足掻いても無駄なのだ。待つしかない。

2泊目の朝を迎えたB&Bの食堂。通りの裏は無もしれぬ山。確か夜だか早朝に天候が崩れてうっすら吹雪いてた記憶。おかげでまさかの雪をまとった素晴らしいフレームを望むことができた。

シンプルな食堂だが小さな宿で静かなのがよかった

朝食を済ませ出発。天候は少しあやしげで時折吹雪いたり曇ったり。車はさらに国道1号線を東へ進む。

雪や滝対応に使い古しのタオルをいくつか用意していった。窓は温度差で曇るので移動中景色を眺めるために時々拭いたりした。安曇野の温泉タオルをアイスランドで使ったのはきっと私が初めてではなかろうか(笑)
途中下車した橋のたもと。気温が下がって山は白く、川は凍りついていた

ヘプン


移動距離が長いので、途中でガソリンスタンドに立ち寄る。コンビニのような売店が併設されていたので、休憩かねてちょっとお買い物。
N1

アイスランドのガソリンはこの時でリッター350円くらいだった(驚)
ガソスタ売店の入り口。日本のコンビニのようだけど、アイスウェアの靴下やニット帽など防寒着、車小物なんかも売っていた。
アイスランドで毎朝食たべたスキールのドリンク版。飲むヨーグルト的な感じだけどやっぱり少し固めで腹持ちがいいし美味しい。

ガソスタを出て次はスーパーへ。イートインスペースがあるのでここでランチ。
Nettó

豆腐が野菜売り場に売っていた!
可愛いドーナツみつけてにやけてるところを激写されてた(笑)
そのかわいいドーナツたち(笑)意外と甘さ控えめで美味しかった!
レジは有人、無人どっちもあるけど無人のが多め。そしてほぼキャッシュレス。
お酒はスーパーでは販売出来ないので、酒屋で買う。スーパーにあるのはノンアルくらい。

イートインでランチしている間に天気がどんどん回復してきて、急にぱーっと晴れたかと思ったら大きな虹がでたらしい。みんな大喜びで外に出ていったけど私は虹はもう沢山みてお腹いっぱいになってしまったので、モグモグタイムを楽しんだ(笑)

ランチを済ませてまずはこの日の宿泊地へ。
Arnanes Country Hotel

全景を撮り忘れたがとても素敵なホテル

ここは平屋建てのコテージ風の小さなホテル。宿泊棟と食堂からなっていて、山小屋のような素朴な、名前の通りカントリー感満載の宿。室内もとても可愛くて木の温もりが最高。食堂には小さなステージがあってドラムセットやギター、アンプなど置いてあったので定期的にライブもやっているのかも。

お部屋の鍵がいかにもカントリー!
室内に飾られてた古地図のフレーム。素敵すぎて欲しかった!

次の撮影スポットは夕景のタイミングを狙うようで、少しホテルで休憩タイム。食堂でカフェ時間を過ごし、写真家のツアースタッフによる撮影レクチャーも行われた。
私は隣の牧場が気になって、ちょっと散策。アイスランディックホースが部屋の窓からたくさん見えたからだ!

人馴れしているようで、歩いていくとぞろぞろ集まってきた

アイランディクホースは、アイスランド固有の馬。ずんぐりしてて北海道のどさんこみたいでめちゃめちゃかわいい。柵ごしに見に来たり撮影している人も何人かいた。

広い大地に曇天の空のもと、物静かに草をはむ馬。アイスランドらしさが詰まってる。
この目の可愛さにズッキュン♡

そろそろ出発との連絡をうけて車にもどり、この日のメインとなるレイキャニス半島へと向かう。

ストックネス半島へ

Stokksnes
車で撮影地にむかう。場所はストックネス。普通のツアーだとここまでは来ないらしい。来るのはフォトグラファーやフォトツアーなど撮影目的の観光客とのこと。到着すると急に空が暗くなりひょうが降ってきた!

しばらくすると小雨になったので車を降りてみんな思い思いに撮影や散策を始める。強風吹きすさぶこの世の果て、といったような場所だが、雨が止んでやがて無風になり、リフレクションのご褒美タイムとなった

ラスボス感のあるヴェストラホーン山と一瞬晴れた空のダブルリフレクション
渡り鳥が飛来するブラックサンドの浜辺とヴェストラホーン
海は波が強く、波打ち際はちょっと危険。渡り鳥がたくさんいた
サンセットタイムに壮大な景色
感動しすぎて言葉にならないとはこのこと

日が落ちたあとも余韻に浸り、神々しい景色に言葉を失う。いま自分は地球にいる。ふだん生活している山梨、東京と同じ地球にいる。なのにこんな異世界のような場所に立っている。感動を超えた不思議な感覚。国内外問わずいろんな素晴らしい景色を見てきたけど、ここははるかにそれらとは比較にならない世界があった。

私の脳裏には幼い頃父がよく聴いていたルイ・アームストロングのWhat a Wonderful Worldが流れていた。世界の果てで渋い渋いあのジャズソング。私もオトナになったもんだ。

ヘプンへ戻る

大絶景を目の当たりにしたあと、みんなでディナー。漁港の街ヘプンに戻り、有名なシュリンプのレストランへ行った
Pakkhús Restaurant

漁港だけあってレストランの前には船がたくさん。
ここは豪勢に手長エビと白ワイン
手長エビのグリル約9500円!大奮発!

人気のレストランだけあってなかなかの盛況ぶり。カジュアルな雰囲気だけど庶民にはびっくり価格!でもやっぱりせっかくのアイスランド、ひと晩くらいは良き思い出にごちそうを。手長エビのプレートはかなりボリュームあり、ソースも添えられたジャガイモやサラダも絶品!コクがありしっかりし濃厚な味わいで食べ応えのある手長エビを、めちゃめちゃ美味しい白ワインで流し込む。なんという至福!

アイスランドクローナ。コインの絵柄が可愛かった

シュリンプレストランのお会計でちょっとアクシデント。精算したものが別の人のものだったために一旦クレカ切り直して…ってキャッシャーのお姉さんに行ったら、キャンセル分は現金で返す、正しい精算はまたこのあとに。ってことで初現金クローナを手にしてしまった。いやぁアイスランド次いつ来るかわからないから貰いたくなかった。。。でも考えてみればまだ旅は終わってない。金額もそれほどではなかったので翌日使い切ってしまおう!
そんな話をしたところ同じツアー参加者のMくんが欲しい!とのことで、一部日本円と交換することにした。Win-Winで良かった良かった。

その後ホテルに戻る。空は若干雲も見えていたけど星も見えていた。今夜こそオーロラ見たい!ほんとそろそろ見させて!と祈る気持ちとは裏腹にこの日の夜もオーロラ予報は低いまま。

諦めきれず、ホテルから三脚とカメラを担いで馬に会いに行く。

アイスランドの星空と馬小屋にまだ戻っていなかった馬たち

ちょっと近くを歩いて空き地をみつける。乾いた草地で少し高台。三脚とカメラをセットしてごろんと寝転がりアイスランドの夜空をぼんやり眺める。最大の目的、オーロラがいつ現れてもいいように。夜空はそれはそれでほんとに綺麗だった。私の願いを乗せてくれているのか、大きな流れ星がひとつ、広い星空に軌跡を描いた。

結局それらしき光は見ることができないまま、雲が空を覆い初めた。仕方ない。諦めてホテルに戻り就寝することにした。

【DAY5 】この日のルート⬇️

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集