キャリアパスポート攻略法
2020年より全国の学校でキャリアパスポートの活用が始まりました。
それに伴い「キャリア教育」について研究を始めた本校。
研究主任を務め、キャリアパスポートの運営も行なった経験から、キャリアパスポート攻略法を伝えていきます。
はじめは例年通りかやりたいことをやってみる
キャリアパスポートってなに?どうすればいいの?と難しく考える必要はありません。
多くの学校で例年やっている「めあてカード」「行事(運動会や学芸会など)の振り返りカード」「1年間の振り返りカード」があれば、十分です。
この3つでどんな力が身につくのか整理してみます。
よくある3枚のカードがもたらすもの
「キャリア教育とは何か」文部科学省https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/06/16/1306818_04.pdf
↑のデータに記載されている「基礎的・汎用的能力」がキャリア教育の核となっていきます。
4つの基礎的・汎用的能力
①人間関係形成・社会形成能力
②自己理解・自己管理能力
③課題対応能力
④キャリアプランニング能力
※この4つの能力に関して分かりやすくまとめた資料を作成中です。頑張ろ。
この力と3枚のカードとの関係を見ていきます。
「めあてカード」=②自己理解・自己管理能力
「〇〇をがんばりたい!」「〇〇を1日1回する!」など意欲にあふれたこのカード。自分のことを見つめ直し、前向きに行動しようとしている姿が②の力を感じさせます。
「行事の振り返りカード」=①人間関係形成・社会形成能力
「みんなで協力して表現運動を大成功させた!これからもみんなで助け合っていきたい。」「自分も学年の一員として最後まで堂々と演じた。達成感でいっぱい。」など、他者との繋がりが分かるカードは①の力を感じさせます。
「1年間の振り返りカード」=④キャリアプランニング能力
「1年間でこんな力が身に付いた!」「この力を生かして次の学年では〇〇をがんばりたい!」これまでの歩みを振り返って今後に生かそうとするカードは④の力を感じさせます。
こうやってみると普段の授業がキャリア教育に活かせそうではありませんか。
ずっとそれでいいのか
では、何も変わる必要はないのか?
違うと思います。
本校では文部科学省の資料を活用して子どもの意見を数値化しています。
今年度は①人間関係形成・社会形成能力の伸び率が高かったです。一方で②自己理解・自己管理能力と④キャリアプランニング能力は低かったです。
こういった資料をもとに弱いポイントを補うカードをキャリアパスポートに収納すれば、振り返りやすくなり、子どもの力がついてきます。
まとめ
キャリアパスポート攻略法
・とりあえずいつものカードでポケットを埋める
・アンケートをもとに次年度から弱いポイントを補うカードを使う
至ってシンプルです。あまり深く考えすぎると嫌になるので気軽にいきましょう。