旅をする木
『自然』と隣り合わせ
もしくは
『死』と隣り合わせ
で、生きたことはない。
お腹を満たすために、命をいただいている。
「いただきます」とも言うけれど
命を頂いているという実感はない。
頑張って生きている。
生きるためにがんばるのではなくて、
生きることが頑張ることになってしまっている。
であいがない。
であいがないのではなくて、目の前にあるものいる人を知り、出会わなくても生きていけるようになったのかもしれない。
『生きる』ということが、簡単になってしまったばかりに、感情や生命、時間を味わえていない。
そう感じた。
お手紙のような、日記のような、一文一文心を込めて丁寧に綴られた星野さんのアラスカでの物語。であった人や物への尊敬が感じられて、温かい気持ちになる。
ゆっくりと、じっくりと味わいながら読んだ。
まだまだ読みたかった。
わたしも人生観を変えてしまうような冒険や旅をしたい。
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