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規範意識 ハナちゃんはただのネズミじゃない
マインドと思考
運動会で子供の名前を
声を限りに叫ぶ、応援する。
「頑張れ!○○!」
NAMIDAサポート協会カウンセラー
心の伴走者ノゾムです。
暖かいものを感じる光景ですね。
親の心が健やかであれば、
子供が一生懸命に駆けていたら、
矢も楯もたまらず、声援を送りたく
なるのではないでしょうか。
人の心には、
マインドエリアと
思考エリアが
あります。
よく聞く言葉に置き換えると
潜在意識と顕在意識ということに
なります。
潜在意識がマインドエリア
顕在意識が思考エリアです。
マインドエリアは
ハートフルな世界を担当しています。
ポジティブな感情は
全て、マインドエリアで作られます。
嬉しい、
楽しい、
好き、
などなど。
特徴として、
過去や未来の概念が無く、
あるのは「今」です。
一方、
思考エリアは
私達がこの世界で生きる為に
必要な事を担当しています。
ネガティブな感情は
全て、思考エリアで作られます。
寂しい、
悲しい、
怖い、
などなど。
特徴として
過去と未来を担当していて
「今」がありません。
私達が生きる上で必要な
言葉も思考エリアの担当。
ジャッジしたり、否定したり
することも、担当しています。
要するに、
マインドエリアは
ふわっとした優しい世界。
思考エリアは
私達が生きる上で必要となる
気が重くなるような事は
一手に引き受けている、
と言う事です。
どちらも必要、
どちらも大切です。
思い入れ
運動会で一生懸命走る我が子に
思わず大声で声援してしまう。
このときは、
ハートフルな感情の動きですよね。
そして、「今」目の前に集中してます。
無我夢中です。
マインドエリアに
フォーカスしている状態です。
ところが、
思考エリアが、
拡大している人が少なからず居ます。
すると、
ハートフルな感情の動きは少なく、
我が子と他所の子が
横並びに見えてしまう人がいます。
平等でしょうか?
公平でしょうか?
この見方は冷淡とも取れないでしょうか。
お役所で手続きをするかの様に、
我が子を見て、感じるのは、
我が子の運動会の徒競走には
場違いな感情の持ち方です。
感情の発露に善悪はありません。
ただ、この場所には、しっくり
来ない感じがします。
小動物が好きで、
ラットを飼ったとします。
ラットは実験用、愛玩用に
品種改良されたドブネズミです。
愛玩用のラットはファンシーラット
と呼ばれます。
色は違えど、ネズミです。
たまに出没する害獣と
遺伝子的にも、生物学的にも
ほぼ同種と言えるでしょう。
しかし、ラットは懐きます。
メスなので、ハナちゃんと
名付けました。
ハナちゃんは出没するネズミと
横並びの存在でしょうか。
違います。
ハナちゃんは
特別で大切なネズミです。
私が飼うと決めたその瞬間から
世界で一匹しかいない
特別で大切なハナちゃんに
なるのです。
ネズミは飼い主の思い入れによって
大切なハナちゃんになります。
それは、ハートフルな世界です。
子育てに思い入れは不可欠です。
運動会で声を限りに
自分を応援する父を母を
目にした子供は、
胸に暖かい贈り物を
もらうのではないでしょうか。
たとえ転んでビリになっても、
その運動会の思い出は、
その子にとって、
ほろ苦くも、暖かい
宝物になると思います。
不平等は好ましくないというのは、
場面によっては当てはまるでしょう。
しかし、
ハートフルな場所では
ハートフルな感情の動きが、
ふさわしいのです。
ある時は、
マインドエリアの優しい世界に
フォーカスする。
またある時は
思考エリアにフォーカスして
四角四面な物の見方をする。
そのさじ加減を完璧に出来る人など
いません。
定規で測ったように、きっちりとは、
いかないことだってあります。
もしも、
我が子を必要以上に
思い入れを持ってみてしまったと
思ったなら、
その事実を認識したあと、
そんな自分を許せば良いのです。
思い入れはマインドエリアの仕事です。
思考は後から働かせていいのです。
過度な規範意識
懸念されるのは、
運動会で懸命に走る我が子を
他所の子と横並びに見てしまう
親御さんの方です。
思考エリアに
フォーカスし続けることが、
当たり前になっていて、
優しい感情にロックがかかって
いるようなものです。
その場合の
不平等は好ましくないくない、
という感じ方は、
良心などの内から湧き出る
感情に由来したものでは無く、
外からの規範意識に
従ったものではないでしょうか。
規範意識とは、
道徳、倫理、法律など
社会の決まりを守ろうとする意識です。
これは、こうでなくてはならない、
といった
四角四面のぎちぎちの決め事です。
そもそも、良心は
マインドエリア由来です。
思考エリアに
フォーカスし続ける人が、
良心と思っているものは、
外部から与えられ、根付いた
規範意識です。
その人が、育つ過程で
親や周囲から
お仕着せられた決まりごと
なのです。
だから、ハートフルな場所で
場違いな感情を持ちます。
往々にして、過度な規範意識から、
思い入れまでもを、
ひいきと見なす判決を下しがちです。
規範意識は、ひいきを許しません。
規範意識は、思い入れを感じません。
我が子も他所の子も横並びだし、
ハナちゃんはただのネズミです。
ハナちゃんはよく懐きます。
ハナちゃんは無力です。
ハナちゃんにとって、
飼い主が世界の全てです。
その、健気(けなげ)さや
その、儚(はかな)さが
飼い主には届きません。
規範意識には響きません。
ハナちゃんが世界でただ一匹の
特別なハナちゃんであることが、
わからないのです。
もちろん、
頭では、理解出来てます。
思考では、充分理解しています。
理屈は理解出来るのです。
しかし、
マインドの暖かな感情が動かないから、
理解にとどまり、
健気さや儚さは届きません。
ハナちゃんは
ただのネズミにとどまります。
ちがうのに
そうじゃないのに、
ハナちゃんは
世界でただの一匹しかいない
特別で大切な
ハナちゃんなのに…。
子供は無力です。
子供にとって親は世界の全てです。
子供は例外なく、親が大好きです。
子供が壁を作るというなら、それは
親の心に原因があります。
お子さんの健気さが、
あなたには届いていますか。
お子さんは、世界でたった一人の
特別な、可愛い、大切な、
お子さんですか。
思考ではなく、
マインドで、
受けとめることが出来ていますか。
大切なのは
思考による理解ではなく
マインドによる受け入れなのです。
NAMIDAサポート協会カウンセラー
心の伴走者ノゾム