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生きづらい人が情報収集で注意すべきこと

今の世の中、スマホに充電さえしていれば、瞬時に情報を取得する事が出来ます。

知りたい事を直ぐに知ることが出来ます。

ポケットの中に図書館があり、
カバンの中に世界と繋がるトビラがある訳です。

やがて皆がコンピューター(スマホ)を持ち歩く時代が来る、 と予想はしていても、 
その普及する速度がこれ程までに速い事は、想定外だった方も多いのではないでしょうか。

膨大な量の情報を瞬時に得られる事は、効率的であり、大変便利な事なだけに、

自分が必要とする情報を取捨選択する事が、大事だと感じています。


私はテレビを見ませんし、持っていないので、情報源の殆どはネットと本です。

YouTubeも時々見ますが、心にまつわる事を主として取り上げるチャンネルも沢山あります。

生きづらさを抱える人の多くも、これらのチャンネルを視聴するでしょう。

その際には、より一層、自分に合った情報を選び取る事が、重要だと思っています。


心のこと、は自分と向き合う事が始まりであり、全てだと思っています。

よって、心のこと、の答えは、自分の心の中にあり、自分を取り巻く他者や出来事には決して無い、と考えています。

更に言うなら、取り巻く他者や出来事と、自分の心を切り分けて捉える事でしか、真に自由な心にはなり得ない、と感じています。

言い換えると、心の在り様の原因も責任も自分にある、と明確に切り分ける事でしか、真に自由な心にも、真に望む人生にも届かない、と思っています。

ところが、心のこと、には例外がたった一つあります。

それは、今生きづらい人が、その生きづらさを抱えるに至ったことの、原因も責任も、生きづらい人には、一切無い、という事です。


生きづらい人が、そうなってしまった原因は、余程のレアケースを除いては、幼少期の親子関係に有ります。

生まれたての赤ん坊には、自分と他人の区別がまだ有りません。

母と子は、物理的には二人ですが、心理的には溶け合っていて、一つ、の状態です。

この母子一体の時期に、母親から充分な受け容れを得られた子は、自分の存在に対する安心感を獲得し、

その安心感に抱かれて、心の中に、確かな【自分】という意識、を芽生えさせます。

【自分】の外郭線が、自分と他人を分ける感情の境界線、です。

【自分】が未発達で、感情の境界線が曖昧なこの時期は、

母子は、心理的には、一つ、の状態です。

子供の問題行動の原因は親の心にある、と言われる所以はここに有ります。

つまり、誕生から、乳幼児期を経た、幼少期の早期までの時期は、母子は未分化で心理的には、一人、です。

この生涯を通じてただ一度だけの特別な時期に起きた事の原因や責任は、幼い子供には一切無いのです。

だから、今生きづらい人の生きづらさの原因や責任は、その人の心の中には無く、

辿れば、生きづらさの根は、親の心に行き着きます。


今生きづらい人は、人生の最初の特別な母子が一つであるべき時期に、一つである感覚を得られなかった人です。

その躓きによって、
心に、安心感が無く、
心に、確かな【自分】という意識が育たず、
自他を分ける感情の境界線が曖昧なまま、なのです。


今生きづらい人が、YouTubeで、
「過去に執らわれず、今を生きて下さい」
という情報を得たとします。

その情報はきっと正しいのだと思います。

しかし、生きづらい人は、今を生きられないから、生きづらいのです。

「自分軸で生きることが大切です」
という情報に行き当たったとします。

まさしく生きる助けになる正しい言葉だと思います。

しかし、生きづらい人は、軸にすべき、自分、が育っていないのです。

生きづらい人に、
今を生きよ、自分軸を持て、
と言うことは、
泳いだ事が無い人に、
「向こう岸まで泳げばいいんだよ」
と言うのと同じ事です。

多くの人の助けになる言葉も、

逆に、道を見誤るキッカケになる場合もあります。


瞬時に情報を得ることが出来て、
一瞬で世界と繋がることが出来る、便利な世の中だからこそ、

自分に必要な情報を選び取ることが、とても大切だと思っています。


特に、心のこと、は、一人ひとりが違った背景を持ち、

違った場所に立っています。

しかも、生きづらさを抱えて今日まで生き抜いて、

今、まさに生きづらさを手放そうとしているタイミングの人は、

環境や親子関係が健康的であった人とは、違った事情があり、

その人達にとって薬になる言葉や教えが、毒にもなり得る、という事に、

注意を払うことが必要だと感じています。


だからといって、マイノリティの意識は不要です。

今、生きづらさを抱えている事は、

伸びしろ、です。

可能性でしかありません。

生きづらさを生き抜いて、

気づき難き、を気づいた人は、

必ず大ジャンプ出来ると信じます。


読んで頂いてありがとうございます。
感謝致します。


伴走者ノゾム







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