コラム: 米を炊くということ
はじめちょろちょろ中ぱっぱ
じゅうじゅう吹いたら火をひいて
ひと握りのワラ燃やし
赤子泣いてもふた取るな
ご飯の炊き方を表した歌です。
聞いた事があるかも知れませんね。
実際に竃(かまど)で炊飯する時に
竈の持ち主に教わりながら
その歌の解説をしてもらいました。
地域や設備、燃料(薪か、藁か)などで
色々と解釈が違うようですが
その時に教わったまんまの手順で解説します。
●材料
お米: 必要な量
水: お米と同量
やや硬めが好きなのでお米を研いだあと、しっかり30分浸水させて水を切り、同量のお水で炊きました。
●炊き方
歌に沿って進めていきましょう。
「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、」
はじめは弱火で中間はぱっぱと火花が飛ぶくらい、
つまり強火ですが、教えてくれた方曰く、
「薪で炊くんだからを火をつけるところからやれば、最初から強火なんてあり得ない。細い枝や薪に火をつけ始めた時が弱火でちょろちょろ、どんどん火がついていって強火になった時がぱっぱ。自然にそうなっている」
といいながら、ティッシュにサラダ油を染ませて、マッチで細い薪に着火しました。
薪はしっかり乾燥した松でした。油分があって火がつきやすく、燃料に適しているそうです。
「じゅうじゅう吹いたら火をひいて、」
沸騰をさせたら火を弱める
弱火くらいで15分程度炊く(しっかり計ってなく大体の感じで)
水分が無くなってきたらパチパチとか水分が減ってきた音でわかる
「ひと握りのワラ燃やし、」
最後にちょっとだけ強火にして余分な水分を飛ばす。
土鍋や鍋でご飯を炊くときのおこげ作るときと一緒ですね。
「赤子泣いてもふた取るな」
火を外し、15分程度蒸らし。その時決して蓋を取らない。
蓋をとったら蒸れない。
以上です。
自分的なまとめとしては、
・米はしっかり浸水(30分)
・米と水同量 好みや季節で少し増やす
※基本は米1合(180cc):水1カップ(200cc)
ですが、サバイバルなど測れない状況の時は同量が便利です。
・蓋必須
・強火で沸騰させる
・弱火15分(水分量を音で確認)
・蒸らし15分(蓋とるな)
これを、
土鍋だと弱火で2分程度火にかけると
予熱で15分加熱するのと同じ火入れができるとか、
鍋がアルミか鉄かでステンレスかで熱の伝わり方に時間差が出るとか、
加味していくと以下の表になります。
あとは最後に10秒強火にしておこげ作ったり、
季節やお好みで水加減を調整したり、炊き込みご飯にしたり。
自由にアレンジしてみてください。
2021 初夏
田嶋
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