古本で構造を勉強する
憧れの建築家や構造家のSNSを拝見していると、持って生まれた才能だけでなく、大量の本を読んで勉強されていることを知り、自分ももっと本を読んで勉強しなきゃなー、と思います。
今回は、うちの「けんちく本棚」にある本の紹介です。
これは数年前、ある人に、
「設計事務所を閉めるから、ここにある本、好きなだけ持っていって」
と言われ、もらってきた中の一部です。
「古いけど、構造設計って書いてあるから、何かの参考になるかも」
と軽い気持ちで持ち帰り、そのまま本棚にしまったままでした。
最近、ふと本を開いてみると、
え? 有名な建築ばかりやん!
しかも、木村俊彦、坪井善勝など、大物構造家が、自身の設計した建築について執筆しています。
ページをめくっていくと·····
なんと、その建築物の構造図、計算書が載っています。
構造詳細図から、地盤調査結果(柱状図)、設定荷重、応力図、断面計算、そして工事費や工程表、工事写真まで!
ということは、これを読んでいけば、有名建築の構造が、どんなしくみで成り立っているかわかるということ?
急にわくわくしてきました!
すごい!こんなお宝本だったとは。
今年は、この本を少しずつ読んで勉強していこうと思います。(もちろん最新の建築も勉強します)
楽しみが増えました。
発見があれば、また報告しますね。
後日談
少し本を読み始めましたが、そもそも旧耐震であり、技術も基準も現在と違うので、どれくらい構造の参考になるかはわかりません。
でも、構造設計以外に、工事予算を大蔵省からもらうのにかなり苦労した話、設計者本人の試行錯誤の記録や、素直な感想などが書かれており、歴史的資料として面白いです。