【北欧】デンマークのエグモントホイスコーレンを日本で24時間体験してみた
こんにちは!
なみごろーです!
最近、「真冬のエグモントin 島田」というイベントに参加してきました。
今回は、「医療」「福祉」「北欧」「ホイスコーレ」のワードに興味がある人はぜひ最後まで読んでほしい記事を作成しました。
◆ エグモント(ホイスコーレ)とは?
エグモントというのは、前述したホイスコーレの一つです。
障害を持つ・持たないで壁を作らず、特別な支援が必要な方も受け入れをしています。もちろん、一般の学生で福祉などに興味がある方も入学できます。
私は、大学で理学療法学を専攻していることもあり先天的・後天的に障害を持つ患者や利用者の方と多く関わっていました。
その中ですべての人が日本で、持続的な生活を営める社会を実現したいと思うようになり、エグモントの考え方に共感をしました。
調べていく中で、静岡県の島田市でエグモントに関わる教員が実際に来日し、24時間エグモントの体験をできる機会があるとの情報を知り、参加してみることにしました!
◆ どんなことを体験したの?
①「PA制度を含めた、共同生活を送る」
「PA(パーソナル・アシスタント)制度」とはサービスを必要とする方が、自らのアシスタントを雇用し、自分自身の生活における障害をなくすために、サポートを受けることができるデンマーク発祥制度のことで、エグモンドでも取り入れられています。
私は、3人組でサポートが必要な女の子Aを担当しました。
資格や経験がなくてもヘルパーという形で障害を持つ本人から教わりながら学んでいきました。
②「エグモントってどんな学校?」
講義形式で、エグモントの仕組みや考え方、授業や卒業生の様子をスライドや動画を用いて体感しました。
③「みんなで障害を体験!」
アイマスクを用いて、ペアになった子の声のみを信頼して聞きコートの中を歩き回ったり、走り回ったり。
障害を持つ・持たない関係なく、「障害」を一旦一度みんなで再認識する機会を体験しました。
③「チームで話し合って相手チームが楽しめるゲームを考えよう!」
緑・黄・青チームに分かれ、ボールやフラフープ、障害物などを用いて相手チームの全員が楽しめるゲームをみんなでチームごと考えました。
私たちのチームは、フラフープとお手玉のボールを使って陣地取りゲームを考案!
車椅子ユーザーでもボールを投げやすいようにブロックを手元に置くなどの工夫点も大事なポイントです!
④「チーム対抗で課題を乗り越える!」
課題というのは、この写真のようにコート上に四方八方紐が設けられている紐の中を時間内に潜り抜けること!!
身体は絶対に紐にあたってはいけない…ルール付きで
始め聞いた時は、こんな狭いところいける!?みんなで苦笑いしました。
作戦を念密に立てていざ!!
24時間の中で一番団結力があった時間でした。
無事、全員潜り抜けられて緑チームの優勝!!
潜るのをサポートしてくれた他のメンバーに「まだ信頼が足りないんじゃない?」って言われたのが印象的でした。まだ体重をすべて預けられてなかったのかな?
⑤「最後に、振り返り」
参加者の皆さんと感想を共有。
個人的に共有する前に瞑想で24時間の振り返りをしてくれた時間は、焦らず、印象に残っていることや気持ちの変化を心の中でじっくり考えることができたので心地よかったです。
感想の共有では、PAで担当だったAちゃんが経験のない私たちに自分を託すのはとても不安だったと話してくれ、参加前後の変化を聞くことができたのも大事な時間でした。
◆ 24時間を体験して
一番心に残っている体験は、
④チームで狭い紐の中を潜り抜けたゲームでの達成感です。
最初このゲームの趣旨を知った時、私はみんながこの紐を潜り抜けることは無理だと思いました。
障害を持っている人もそうだし、私のような人でも下から支えるとはいうけれど紐に絶対当たるし、地面にマットも引かずに抱き抱えて紐の向こう側へ渡すのは何よりも危険だと思いました。
でもやり切れました。
どのチームも。全員、潜り抜けられたのです。
印象に残っているエグモント教員の言葉があります。
エグモントの活動で何か大きな事故に遭い事件になり、私たちが責任を負うために刑罰を課せられたとしても、受け入れる覚悟があると。
この考え方は日本ではあり得ない。日本との違いだと深く思いました。
この考え方がある限り、デンマークのエグモントでは周りから無謀だと言われるチャレンジでも応援してくれる人や環境が消えないと感じました。
多くの学びや違いを感じた24時間だったのと同時に、私は実際のエグモントでも体験をしてみたいと強く思いました。
24時間で感じた思いとはまた違う、長期滞在だからこその学び、それこそ日本の持続的な医療・福祉の発展に活かせるのではと感じました。
また、エグモントに関心がある人が下は高校生から、大人世代まで多くいることにも驚きました。日本の福祉の考え方に変化や疑問を感じている人、新しい考え方を知りたい日本人がいることはとても素敵なことだなと思いました。
改めて、「真冬のエグモントin 島田」とても貴重な経験でした!
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