家族って何? vol.21 〜理不尽な引っ越し〜
祖父母の家で起きはじめた不調和音
それは、祖母がうつ状態が再発し深刻化していったそうだ。
その原因の一つは
【近所付き合い。】
30年近く同じ場所に住んでいたが、近所付き合いに限界がきたらしい。
井戸端会議で人の悪口やらなんやら喋ってばかりいる環境に限界がきたそうだ。
でも、それだけでは無いと思う祖父との関係にも嫌気が差してきていた。
そして認知症の症状が少し垣間見られていた。
祖父母は少しづつ遠くの田舎の持ち家に引っ越しの準備をはじめていた。
そして、中学2年の頃祖父母は完全に引っ越した。
そして、それと同時に祖父母に
「マンション暮らししているならこの家に住めと」
身勝手なことを突然言われたのだ。
祖父母は以前から持ち家を持てと両親に対してうるさかった。
でも、両親にそんなお金とそんな探している余裕はなく14年間3LDKのマンション暮らしをしていた
持ち家を子供が中学になっても持たなかった両親に対しての施しなのかなんなのか知らないが、突然ここに住めと言われたのだ。
昔、家から出ていけと言ったにも関わらず。
だが、そんなすぐに引っ越しもできない。
同じ市内に住んでいたが、学区が違うために私が中学3年を前に転校をしなくてはならない可能性が出てきたのだ。
姉は高校進学のタイミングだったので問題はなかったが・・・
私は中学3年というシビアな時期に転校はできない。
友達もここにいるから嫌だ
荒れている学校に行きたくない
などなど理由は多かった。
当時はまだ市内転居でも学区が変わったらそこの学校に行けという風潮がまだあっが、中学3年ということを理由に役所の担当者も学区変更はしなくていいという結論になった。
中学3年 5月私たちは祖父母達の理不尽な理由で引っ越しをさせられた。
自転車通学が許される範囲になり自転車で20.30分ほどかけて行った
(歩いたら1時間くらい)
引っ越して新しい家になり広くなったものの
祖父母の荷物は置きっぱなし
家の名義も祖父のままという問題も残していった。
祖父母とはいうと引っ越してから、体調も少し回復したようにも見えた。
でも、それは一時的なものに過ぎなかった。