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23,09,26。腸よ鼻よ完結巻②

昨日に続いて先日完結巻が発売となった「腸よ鼻よ」の話です。

noteに初めて腸鼻の事を書いたのが3年前。noteを始めてまだ間もない頃に大腸がんに罹患した時の話を書いた時に取り上げたのですが当時すでに2巻が発売されたと書いています。

腸鼻との出会いに関しては若干記憶があいまいな所があるのですが、おそらく2度目の入院で仮設の人工肛門が外れた時期に「人工肛門」や「大腸関連の疾病」等を検索した際にに引っかかって来たようなそうでないような(笑)

当時はまだ単行本は発売されておらずweb連載のみ。潰瘍性大腸炎と言う
ワードは知っていましたがなんとなく「大腸の胃潰瘍みたいなもんだろ?」位の知識でした。

実は難病指定を受けるほどの疾病だった潰瘍性大腸炎の体験記をうら若き女子がギャグエッセイ漫画として描いていると知り、早速覗きに行って感銘とシンパシーを感じ、普段携帯でマンガを読む事は無いのですがアプリをDLして更新を楽しみにするようになった事ははっきり覚えています。

闘病エッセイでありながらギャグ漫画でwebコミックと言う若干ニッチな立ち位置だった腸鼻でしたが病変に対する達観した視点と乙女らしからぬ笑いのセンスから「このマンガは絶対に来る」と確信して憚らなかったのですが案の定単行本化が決定。「単行本が知られれば売り上げUPで取材費と言う名の治療費がガッツリ入る事だろう」とSNS上の知り合いに「このマンガは凄いぜ」と触れ回ったものでした。

自分同様感銘とシンパシーを覚えた方は多かったのでしょう。史上空前の
大ヒットとまでは行かないまでも巻を重ねるごとにメディアで取り上げられる事も多くなり、全優氏の望み通り「潰瘍性大腸炎と闘病している方々のちょっと変わった色の希望の光」となっているのではないでしょうか。

潰瘍性大腸炎発病というか発見?から始まる腸鼻ですが10巻に渡る物語の中で回復に兆しを見せぬ悩みの種の臓器に対し「大腸全摘」と言う手段を選択する事になる全優氏。

それまでの闘病生活もかなりの物でしたが「全部取っ払う」と言う思い切った手段の代償は、たかだか40cm切り取っただけの自分とは比べ物にならぬ苦難の連続となるのでした。

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