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23,07,05。ついに還暦。

私事ながら誕生日です。

今や世界中から熱い視線を注がれる男となったオータニさんが同じ誕生日だと知りちょっぴり嬉しい気分ですが、今年の誕生日は今までになく己の人生における大きな節目となる日。

本年をもって齢60歳。とうとう還暦を迎えてしまいました。

自分が子供の頃であれば還暦と言えば定年。定年と言えば悠々自適に社会から引退し御隠居となる歳だったはず。あの頃の還暦男性の描写はその多くが如何にもお爺さん的な描かれ方で、いつか自分にもそんな日が訪れるなど想像もできなかったように思えるのですが40代を過ぎてからの時間の経過は正に光陰矢の如し。気が付いたら自分も還暦男性の仲間入りです。

昔に比べ自分を含む還暦男性の見た目が平均的に若くなっているような気がするのですが、それでもニュース等で「容疑者○○(60)」などと報じられる人の中にはびっくりするくらいお爺さん的ルックスの方がいたりして「コイツと同じ歳か…」と衝撃を受けたりもするのですが、歳を重ねても中身がチャラチャラしたままな所為か自分を客観的に見てもまだいかにもお爺ちゃんな見た目には達していないと思っています。

…とはいえ流石に歳を重ね続けている事はごまかしようは無い訳で、いかに回りから見た目を「若いですね」と言われようと老いは確実に体に刻まれてきており、特に体力に関しては若かりし頃に比べ見るも無残な有様。

思えば50代で大腸がんを患って以来「全力疾走」と言う物をしていませんし現在の仕事が外仕事の割に体力的に超ライト級な事で気付きにくくなってはいるものの、スタミナや持久力と言った数値は軒並みボロボロでしょう。

精神的にもすっかり出不精となり人混みが嫌で仕方が無いですし、音楽的な嗜好も極端にラウドな物を聞かなくなっています。長く趣味として手に取ってきたギターに関しても若い頃は「悪魔が契約に来るようなソロを…」だったのに今では「アルハンブラを上手く弾きたい」へと大変貌(笑)

よくよく考えるとなんだかんだで年寄化は不可避なのだと気付かざるを得ないのですが、救いは本人に「歳を重ねる事もそれほど悪くない」という若い頃には考えられなかった許容力が年齢同様積み重ねられた事でしょうか。

変に意固地にならず好きな事に夢中になる気持ちを忘れず、衰えが目立ち始めても自分が愛しくて(正しいではありません)仕方がない。

そんな気持ちのままでいられるうちは急に老け込むような事にはならないのかななどと思う還暦誕生日なのでありました。







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