見出し画像

ENTPです。オランウータンです。創造重視タイプです。

「最近流行りの」と言うにはちょっと出遅れていると思うが、MBTI診断についての話題をよく目にする。MBTIは、いくつかの質問に回答することで、性格を4つの指標から16タイプに分類する性格診断だ。たとえば「外向的か内向的か」「直観型か感覚型か」などの軸を基にして、自分の特性を知ることができる。

MBTI診断はこちら:無料性格診断テスト、性格タイプ詳細説明、人間関係およびキャリアのアドバイス | 16Personalities

その人気ぶりから、MBTI過激派のような存在もいるらしい(笑)「このタイプは〜できない」「〜タイプが一番良い」という決めつけのようなものも横行し、これにうんざりしている人もいると聞いた。確かに、診断結果を過剰に信じ込みすぎたり、相手を決めつける道具にしてしまうのは、少々行き過ぎかも。

ちなみに私はENTP(討論者)。納得感はあるが、詳細な説明を読むと、「めんどくせー奴」という印象を持つ部分もり、納得感があるがゆえに複雑だ!

ENTP型の性格の説明:討論者ENTP型の性格


性格診断系のあれこれ

私はMBTIというより、こういった性格診断全般が結構好き。それだけで何かをジャッジするわけではなく、自分や他者の思考の傾向や行動のパターンを知るためのツールとして、純粋に面白いな〜と思う。(本体の目的がまさにそれだと思うけども)

類人猿診断

昔、会社の研修のアイスブレイクで「類人猿診断」をした時も盛り上がった。これはわずか数問の回答で完了するライトな診断だけど、なかなか納得感があった。

類人猿診断:人間関係がうまくいく!類人猿診断(精神科医・名越康文監修)

ちなみに私は、オランウータン(職人気質のこだわり屋)。
こういう診断の結果って、そやねん!わかってくれる?と盛り上げられた後に、弱みの記載で突き落とされることがあるな?
▼▼▼

本人の価値観と組織が求めるものがうまく噛み合えば、オリジナリティのある、クオリティの高い仕事をこなしますが、うまく噛み合わない場合には、誰からも理解されない「変な仕事」ばかりに精を出し、いつの間にか組織からはみ出してしまうことも少なくありません。

類人猿診断(精神科医・名越康文監修)より引用
「変な仕事」に精を出してたらゴメンネ…


組織適応性

性格診断に括るのは少し違うかもしれないが、どのような組織風土にマッチするかを判断するために採用や配属シーンでよく取り上げられる『組織適応性』について考えるのも面白い。

適性検査の結果と会社やチームの組織風土を照らし合わせ、ミスマッチが無いか判断するために用いられる。4種類だけに綺麗に分類されるわけではなく、結果重視寄りの創造重視タイプ…みたいにプロットされる。

創造重視タイプ
→挑戦的な仕事に、周囲と力を合わせて取り組むタイプ


結果重視タイプ
→合理性を重視し、高い目標に意欲的に取り組むタイプ


調和重視タイプ
→人と協調しながら、着実に仕事に取り組むタイプ


秩序重視タイプ
→細かいことにも気を配り、こつこつと仕事に取り組むタイプ

【引用元】中途採用におけるミスマッチの原因は?適性検査・SPIで対策しよう

私がまさに結果重視との境目くらいの創造重視タイプだったので、前例の無いチャレンジングな仕事、マニュアルは無い自分で作れ、みたいな業務との相性が良い。主張するより全体の調和が求められる環境は苦手意識を感じるし、手順をきっちり守ることが求められるシーンでは抜けが多くポンコツだ。

タイプを理解する上司の思うがまま

みんな大好き「お前はどうしたいの?」の企業に勤めていた頃のマネージャーはすごかった。そのマネージャーは私が仕事の相談をしても「まぁやってみなって、良いじゃん失敗しても!」というスタイルで、良く言えばいつでも背中を押してくれるが、悪く言えば全然教えてくれない人だった。一方で、同期と話すと、同じマネージャーなのに具体的なアドバイスをもらい、細かい相談にも乗ってもらえているようだった。なんや、私には適当だな!と思っていた。

しかし、マネージャーが異動する時の送別会で種明かしをされる。マネージャー曰く、こうだった。
私は答えがわからない状況で模索する仕事の方がイキイキと力を発揮するタイプ。逆に言えば、詳細な指示があると議論癖が始まって動きが鈍る。(つまり、良いから早よやりなさいな、という状態になる)
一方、同期は教えられたことを素直に着実に実行できるタイプ。逆に言えば、どうなるかわからない状況になると不安で動きが鈍る。

要は私と同期は行動傾向が違うと知っていて、それぞれが動ける接し方を使い分けてマネジメントしていたということらしい。気分屋おじさんだと思ってて申し訳ねぇ!すご!と思ったことを覚えている。



自分と異なる正義を知る手段

性格診断や適性検査って、ただの占いでもなければ、その結果だけで良し悪しをジャッジできるほど力を持つものでもない。自分や他者が行動傾向や思考の癖を知って、ハッピーに過ごそうぜ、的なことだと思う。

ハッピーとは、時には自分に合う環境で才能を発揮できることでもあり、時に友人や恋人と気持ちよくコミュニケーションを取れることでもあるだろう。

強みと弱みは表裏一体

「人の意見に流されやすい」といえばネガティブに聞こえるが、「素直で柔軟」と捉えればポジティブだ。「飽きっぽくて続かない」という弱みは、「好奇心旺盛でチャレンジ精神がある」という強みにもなり得る。あるいは「判断が遅い」という短所が、「じっくり考えて慎重に決断できる」という長所になることもある。同じ特性も、その場の状況や環境次第で良くも悪くも作用するため、一面的な評価では測れない。

人をざっくりカテゴライズして決めつける手段として性格診断が使われると、それだけで何がわかるんだ?と思うし、確かに「うざい」かもしれない。自分の苦手を理解した上で注意したり、得意な人を頼ったりして解決できることもあるのだから、「〜タイプだから〜は向いてない」などと決めつけるのは宜しくない。

しかし、たとえば意見が食い違ったとき。行動や思考のパターンが違うからお互いの正義が食い違っているだけだと尊重し合える材料になれば、とても良いものだと思う。こういった診断が共通言語的に広がって、乱暴な使い方ではなく良く作用してくれれば、不毛な言い争いなんかも避けれるのでは、と思ったり。

以上、オランウータンよりお送りしました。今日もお疲れ様でした。

いいなと思ったら応援しよう!