産業別外国人労働者比率から読み解く
厚生労働省発表の『「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和2年10月末現在)』によると、外国人労働者数は1,724,328 人(172.4万人)で、前年比 65,524 人(4.0%)増加し、届出が義務化された平成19年以降、過去最高を更新しました。
そこで、この情報と同時期の産業別就業者数(総務省統計局発表)の資料から、主な産業における外国人労働者比率をまとめてみました。
これを見ると、労働者派遣業の分野ではすでに半数以上を外国人労働者が占めていることがわかります。
派遣業での外国人比率が非常に高いのは、派遣業の方が比較的採用されやすいことがあると思われます。
さらには、派遣会社に登録すれば、学歴や経験などに応じた仕事を派遣会社が見つけてくれるため、自分自身で希望する企業を見つけるよりもミスマッチのリスクが少いことに加え、派遣先でのトラブルなど困ったことがあった時、派遣会社に相談すれば本人に代わって解決してもらえるので安心ということもあるでしょう。
いずれにせよ派遣業での外国人就労者は、派遣元の会社から各受け入れ会社に派遣されているので、各産業の外国人比率はこの数値以上に高くなっていると思われます。