NPO法人 SEWA

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最近の記事

「キャリア棚卸しセミナー」を開催しました!

先日、SEWAでは「キャリア棚卸しセミナー」をオンライン形式で開催したので、その様子を紹介したいと思います。一般的に「キャリア」と言うと仕事や就職などのイメージが強いですが、(特活)日本キャリア開発協会によると「キャリアとは、仕事も含めた人生全般を意味する言葉であり、その人自身の価値観や生き方に深く結びついている言葉」だそうです。今回のセミナーでは、まず、これまでにネパールでの滞在やネパールとの関わりを経験した人たちを対象に、自分たちのこれまでのキャリアを言語化・見える化しま

    • 代表理事の今日もネパール日和(3月30日:ネパールで製薬産業が急成長)

      お疲れ様です。今日はネパールの英字新聞Kathmandu Postに「製薬業の中心地として急成長するバイラハワ(原題:Bhairahawa fast rising as country’s pharmaceutical hub)」と題された記事があったので紹介します。 この記事では、ネパール中南部に位置するBhairahawaで製薬産業が急成長をしていることを伝えています。具体的には同地域に現在14の大規模な製薬工場があり、これらの工場では年間150億ルピー(約150億円)の

      • 代表理事の今日もネパール日和(3月24日):留学生の入国再開に夢想すること

        お疲れ様です。今日はテレビ西日本の「「物件がない」福岡県内の日本語学校 留学生の受け入れ準備急ぐ 「あと20人は…」教師採用も急ピッチ」というニュースを取り上げます。これは一口で言えば、新型コロナウイルスによる入国規制が緩和されたことを受け、福岡の日本語学校は留学生の受け入れで忙しい状況を伝えています。 このニュースの中には「家賃はひと月2万5,000円とかそれくらいだったかと」「基本2人ですね。ここにベッドが2つという形になると思う。」などの日本語学校関係者の言葉も紹介され

        • 代表理事の今日もネパール日和(3月20日)

          お疲れ様です。昨日は協力隊ネパール会主催の「ネパールの人々と共に考える日本での活動」というセミナーに出席してきました。このセミナーでは、NPO法人かながわネパール人コミュニティのハリ・サプコタ・ドルラズさんと公益財団法人かながわ国際交流財団のジギャン・クマル・タパさんから、日本に住むネパール人の現状が報告されました。コロナ渦における経済的、精神的な影響やその対処などネパール人が直面している多様な状況が共有されました。 この中で印象深かったのは、子どもの教育に関する課題です。日

          代表理事の今日もネパール日和(3月18日)

          お疲れ様です。今日はネパールの英字新聞であるKathmandu Postに、ウクライナから非難するネパール人の様子に関する記事があったので紹介します。「ポーランドの仏教センターがネパール避難民の避難所になった経緯」と題された2022年3月18日付けの記事です。(記事の原題は「How a Buddhist centre in Poland became a refuge for Nepalis fleeing war」です。) この記事では、ウクライナに出稼ぎ労働に来たPach

          代表理事の今日もネパール日和(3月18日)

          代表理事の今日もネパール日和(3月17日)

          お疲れ様です。昨晩(3月16日)、東北地方を中心に最大震度6強の地震が襲いました。まずは被災された方々には心からお見舞い申し上げます。東北地方6県に居住するネパール人は、2020年12月末時点で2,649名にのぼります。ネパール人も無事であることを願うばかりです。 ネパールでは2015年に大地震に見舞われ、日本でも当時大きなニュースになりました。ただネパールは日本ほど「地震が頻発する国」ではありません。この為、ネパール人にとっても地震は日常的な経験ではありません。 日本では日

          代表理事の今日もネパール日和(3月17日)

          代表理事の今日もネパール日和(3月16日)

          お疲れ様です。世の中には「やってみないとわからないこと」は沢山あります。ネパール人支援でも「やってみること」はとても重要です。SEWAはネパール人留学生の支援を実施していますが、当初は「ネパール人留学生の多くは日本での就職を希望している一方、就活のやり方は分かっていないので、支援のニーズは大きいはずだ」と考えていました。しかし、実際に支援に乗り出してみると、支援を求めるネパール人留学生は意外と少ないことに気がつきました。 色々と調べていくと、ブローカーにお金を支払って職を斡旋

          代表理事の今日もネパール日和(3月16日)

          代表理事の今日もネパール日和(3月15日)

          お疲れ様です。今日は、国際協力機構(JICA)がネパール東部のビラトナガルという街で、上水道プロジェクトを開始するという話題を紹介します。ニュースサイトには「深井戸による取水施設を12基、浄水施設を4基、浄水池・ポンプ棟を4基、高架水槽1カ所、配水管(約97キロメートル)を新たに設置・更新する」とあります。 ビラトナガルはネパール南部にある街です。インド国境にも近い場所で、この一帯はタライ平野と呼ばれます。このタライ平野は長年、飲み水の確保に苦労してきた歴史があります。これは

          代表理事の今日もネパール日和(3月15日)

          代表理事の今日もネパール日和(3月14日)

          お疲れ様です。今日はSEWAの強みについて書きます。SEWAは一昨年の11月に設立された出来たばかりの弱小NPOです。日本には数多くのNPOがありますが、SEWAは資金力や経験値、ネットワークなど様々な点で他のNPOよりも劣るのが現状です。 一方、SEWAには他のNPOにはない「強み」もあります。それは、出来たばかりのNPOであるという点です。「出来たばかりの弱小NPOである」というのは、SEWAの弱みでもあると同時に、強みでもあるわけです。 SEWAは組織が小さいがために、

          代表理事の今日もネパール日和(3月14日)

          代表理事の今日もネパール日和(3月13日)

          お疲れ様です。昨日はネパールの農業の話を書きましたが、今日もネパールの英字新聞の「Republica紙」に農業関連の話題がありましたので紹介します。「120億ルピー(約120億円)以上の米が輸入される」と題された3月12日の記事です。記事の趣旨は、近年ネパールでは稲や苗の輸入が急増しているという状況をレポートしています。 ネパールでは急速に宅地化が進んでおり、多くの田畑に住宅に代わっています。このような耕作面積の減少が米や苗の輸入増加につながっていると考えられます。ネパールは

          代表理事の今日もネパール日和(3月13日)

          代表理事の今日もネパール日和(3月12日)

          お疲れ様です。今日は長野県の信州大学が草の根技協のスキームを使って、ネパールの高校で農業教育を強化するとの話題を紹介します。JICAのホームページには「ネパールの農村地域における農業教育強化を目的として、地域に適した実践的な農業教育体制、指導方法、教材の開発と充実に取り組みます」と記載しています。 インドやバングラデシュなどの近隣国と比較して考えると、ネパールの産業優位性は、実は農業にあります。ヒマラヤで育まれた高原野菜はインドやバングラデシュでは栽培できないものです。ネパー

          代表理事の今日もネパール日和(3月12日)

          代表理事の今日もネパール日和(3月11日)

          お疲れ様です。今日は初めて確定申告をしてきました。初めてした経験だったせいか分かりませんが、確定申告の会場で腰を痛めてしまいました。慌てて接骨院に駆け込んだところ「軽度のぎっくり腰」とのこと。診断は「軽度」でも痛みは少しも軽くないです。40代に入り、体の衰えを実感する今日この頃です。 さて、今日は、コロナ渦による水際措置が緩和され、ネパール人が日本に入国する際には、(3回目のワクチンを未接種の人は)待機期間が3日間に短縮されたニュースに着目します。コロナ渦による入国制限で、一

          代表理事の今日もネパール日和(3月11日)

          代表理事の今日もネパール日和!(3月10日)

          お疲れ様です。「外国人が集まる24時間営業の青果店」というTBSニュースを見つけました。これは新大久保にある青果店に、数多くの外国人が買いに来るという話題です。ネパール人も何人か取り上げられていて、ネパール人は高菜をよく買っていくと伝えています。 在日外国人が増えているというのは以前から言われていることですし、コロナ渦が落ち着けば再び外国人の来訪者数は増加するとも見られています。日本にいる外国人が増加していけば、この新大久保にあるような青果店が、日本中で見られるようになるので

          代表理事の今日もネパール日和!(3月10日)

          産業別外国人労働者比率から読み解く

          厚生労働省発表の『「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和2年10月末現在)』によると、外国人労働者数は1,724,328 人(172.4万人)で、前年比 65,524 人(4.0%)増加し、届出が義務化された平成19年以降、過去最高を更新しました。 そこで、この情報と同時期の産業別就業者数(総務省統計局発表)の資料から、主な産業における外国人労働者比率をまとめてみました。 これを見ると、労働者派遣業の分野ではすでに半数以上を外国人労働者が占めていることがわかります。

          産業別外国人労働者比率から読み解く

          改めて考えてみた日本とネパールの数字の違い その1

           私は今年度、所属している県施設周辺の小学校に対して、青年海外協力隊の経験を生かした出前講座を行っています。主なテーマとしては ・6年社会…国際協力に携わる人々の活動について  (キーワードは ODA、JICA、NPO、海外協力隊 など) ・小学校高学年総合的な学習…国際理解教育、キャリア教育     講座の内容を検討していく中で、所属している指導班の職員からは、派遣国ネパールの次のようなことを伝えてみてはという助言がありました。 ・習慣、宗教、食文化 ・服装 ・お金や数字の

          改めて考えてみた日本とネパールの数字の違い その1

          日本の大学に留学中の学生と「就活・コ・クラカニ」を行いました!

          SEWAの「就活・コ・クラカニ」について  当団体では、日本で日本語学校や専門学校、大学に通っているネパール人留学生に対し、日本で就職活動を行うために必要となる、就職活動のシステムや必要な準備に関する様々な情報やノウハウを提供するオンライン・イベント「就活・コ・クラカニ」を実施しています。 「クラカニ」とは「会話、おしゃべり」という意味のネパール語で、このイベントでは私たちからの一歩通行の情報提供というよりも参加してくれる学生たちとの対話、「クラカニ」を通じて、彼らが抱えて

          日本の大学に留学中の学生と「就活・コ・クラカニ」を行いました!