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【名古屋RTAオフ2022レポ】RTAオフイベに行ったらオフラインが望まれている理由がそこにあった

RTAイベントと聞くとRTA in Japanのイメージが強いが、ここ最近は大小問わず毎週のように何かしらイベントが行われているくらい盛んになっている。
ただしそのほぼすべてがオンラインイベントだ。理由はまぁ説明するまでもないだろう。
2022年2月、RTA in Japanが福岡でオフライン開催されたことを皮切りにニコニコ超会議(幕張メッセ)で超RTAが行われたりとオフイベも徐々に戻りつつある。
私がRTAを知ったのは2019年末、始めたのは2020年秋なのでRTAオフラインイベントの現場はしらない。

2022年5月5日~5月7日までのゴールデンウィーク期間に開催された名古屋RTAオフ2022
その名の通り名古屋で開催されたオフラインRTAイベントだ。
走者兼ボランティアとしてほぼ3日間現地にいたので振り返りながら気になったこと思ったことなどをまとめていこうと思う。

0日目 ~イベント前日までの準備など~

  • 1月上旬
    RTA in Japan Winter 2021の興奮も冷めやらぬ頃、名古屋RTAオフ2022の走者募集開始。
    東京や福岡よりかは行きやすいし、GWに世の中がどうなっているかはわからないがThe PedestrianのAny%と当時覚え始めだった100%で応募。実はセレステのAny%も応募していた。

  • 2月中旬
    走者募集終了、応募数的に当選ほぼ確実との情報。

  • 2月下旬
    当選作品発表。現地に持っていく用のPCを作る。
    今回応募したゲームはsteamのゲームなのでPCを持参する必要があるがノートPCを持ってないので自作PCを持っていった。PCのスペック等については語りだすと長くなるので割愛。
    ちょうど福岡のRiJが終わった頃でとあるRiJ走者の鯖でオフいいなーなんて言ってた同ゲームのAny%を走られているmoy4shiさんに流れで解説お願いしていいっすか?って言ったら日程によってはOKという返事をいただけた。

  • 3月上旬
    ボランティアの募集開始。どうせ3日間現地にいるのでと機材提供以外のボランティアに応募する。

  • 4月上旬
    moy4shiさんに解説をお願いすることで確定。100%カテゴリーは世界で自分しか走っておらず、誰も知らないので資料作りを始める。

  • 4月中旬
    大阪のウェブスタでプレ名古屋(?)を勝手に開催。PCの持ち運びなどで課題点が見つかる。マジでやってよかった。
    名古屋RTAオフに出る関西勢と決起会をやった。現地で初顔合わせするより先に会っておこうぜ!という思惑もあったがこれもやってよかった。

  • 4月下旬
    唐突に名刺を作ることを思いついた。マジで作ってよかった。
    40枚だけ作ったはずなのになぜか100枚あったことにイベント終わってから気付く。
    ホテル予約とかその他もろもろ最終準備。ゴールデンウィークだけどホテルも新幹線もガラガラだった。

1日目 ~会場入りからの仮免不合格~

  • 5月5日朝9時30分ごろ
    名古屋RTAのdiscordサーバーでの呼びかけに集まってくれた6人と名古屋駅の銀時計前で集合。機材提供組はかなりの大荷物だった。

  • 10時ごろ
    会場着。すでに現地には運営の方々も含め6,7人くらい人がいた。設営のお手伝いとかできるかなと思ったけど手は足りてそうだったので邪魔にならないように5Fへ避難。5Fの練習用スペースの設営をちょっと手伝った。

[Tips1]
会場のナンジャーレはビルの4Fと5Fにある。
4Fは本番用の席や観覧席、受付など
5Fは練習用スペースや荷物置き場などに使われていた。

  • 11時ごろ
    チラホラと走者が集まりだす。

  • 12時ごろ
    ちょっと遅れて名古屋RTAオフ2022開催!!!
    会場は入場制限もかけるほどの大盛況!!観覧者ができるだけ入れるように私は5Fに避難した。
    スマホで配信をみつつ、練習用スペースで現地の環境を確認。
    途中から御茶麒麟さんが5Fに配信視聴用PCを用意してくださり、人の少ない夜から早朝の時間帯以外は基本的に稼働していた。
    5Fに差し入れコーナーができる。全国からお土産が集まってた。

[Tips2]
人としゃべるのはあまり得意なほうではないのだが、オフラインイベ初めてですという走者が多く、人にしゃべりかけるのニガテだなぁという人も多いだろうなと思ったので今回は自分からしゃべりに行くことを意識した。
しゃべりに行くうえで役立ったものがいくつかあったのでメモ程度に残しておこうと思う。

①名刺
紙なんてもう時代遅れ?なんて侮るなかれ、マジで役立つ。
まずは名刺を渡すという話しかける理由ができる。
さらに圧倒的に名前を覚えてもらいやすい。
このようなオフラインの場は猛烈に情報が入ってくる場所でもあるので、顔と名前を覚えきるのはなかなか難しいが、名刺は画像として記憶に残りやすい。これを画像優位性効果といい、私がイベントごとに告知画像を作っているのもそれが理由である。
あとはお土産的な効果。オフラインイベントに行ったという思い出の品にもなる。会社の名刺とは違い、個性あふれるものが多いので見ていて楽しいものばかりだった。

②サイン集め
誰が言ったか「人の名前集め」。憧れの人からもらうというより寄せ書きに近い感覚か。
私は人の名前集めはしなかったがまわりでしてる人は多く、結構な数サインを書いた気がする。すでに書かれている人の名前で話が膨らむのも良。
気合い入れてサイン作ってきた人も、全く考えてなかった人も同じ色紙の中にあるのはすごくいいなと思った。
それにしてもRTA走者はみんな色紙の端っこの方に名前を書く。

③メシネタ
やはり強いメシの話。
全国から人が集まるオフイベは地域の話で盛り上がることが多いが、メシの話は大好きな人が多い。昼メシや晩メシを誘うきっかけにもなりやすい。
イベント中は「すたば」や「こめだ」行ってる人多かったな…。

  • 15時ごろ
    基本的には4Fで見たり5Fに行ったりを繰り返す。セットアップ中に名刺渡したりとかサイン書いたりとか。
    Dance Dance Revolution STRIKEを3時間マットで踏み続けるのマジですごかった。

  • 18時ごろ
    5Fにて突発でRTA走者仮免試験が始まる。5人が挑むも合格点である45点はおろか、40点すら取れず敗北する。
    そんなゲームのRTAを走られたまんまるさんは本番で仮免49点、本免99点を出してた。すごい…。

  • 21時ごろ
    晩メシ抜け。昼メシ食ってなかったことに気付く。
    深夜帯のボランティアがあるのでホテルや自宅に帰る走者と別れて現地に戻る。

[Tips3]
19時~22時は視聴者の多いゴールデンタイムと呼ばれており、ツイッチでもその時間帯に配信している人が多い。
RTAオフイベで驚いたことの一つに、このゴールデンタイムの時間帯は現地観覧者がかなり少ないというのがある。
晩メシに行くグループが複数ゴッソリ抜けるのが理由の一つかなと思った。
そのまま戻ってくる人もいるにはいるが自宅やホテルに帰る人も多いので夜から朝方まではほぼ同じくらいの人だった。
深夜帯の人が少ないのはわかるが夜の時間帯がここまで少ないのは正直驚きだった。

2日目 ~深夜帯の雰囲気とボーナス枠でRefunct~

  • 5月6日0時ごろ
    受付のボランティア。
    深夜帯は人の出入りもほぼないので受付近くから聖剣伝説Legend of Mana HDリマスターを見てた。

  • 4時ごろ
    受付ボランティア終了。
    5Fでちょっと仮眠取ったりしながら早朝の時間帯のゲームを見る。

  • 8時ごろ
    40分ほど押しで始まったイベントがこの時点で10分ほど巻きに。
    20分くらいなら走れる時間がありますが誰か走りたい人いますか?と主催のHiSTさんから会場内に声掛けがあったので是非!とボーナス枠でRefunctを走らせていただくことに。


[ボーナス枠 Refunctの振り返り]
突発で一発勝負とはいえAny%があそこまでひどかったのは本当に申し訳ないなと深く反省。
言い訳になっちゃうけど机の高さとかの環境の違いって精度求められるゲームでは結構つらい。
Any%だけだと短かったのでハッカソンで覚えたてだったAll Cubesも走らせていただきました。こちらも反省点の多い走りでした。DeepRunningで詰めるので許してください。
Refunctは2019年の冬にRTA in Japanでも走られていてその時も同じくらいの朝の時間帯だったこともあって、すごいしみじみしちゃいました。
まぁ2019年の段階ではこのゲームのことすら知らなかったんですが。


  • 9時ごろ
    セットアップ後の最初の走者であるとんこつさんが配信しながら会場に来たのには笑ってしまった。

  • 12時ごろ
    2日目はスポーツゾーンがあるためリングフィットアドベンチャーの走者が集っていた。
    会場内にリングコンが3つもある!
    生で初めて見たけどリングコン連打みんな早すぎない…?あと公式マットの布教活動が行われていた。

[Tips4]
ホリから発売されているリングフィットアドベンチャー用マットは無茶苦茶いいらしい。
RTA走者がそういうんだから多分めっちゃいいんだろう。
積みゲー化しているリングフィットアドベンチャーを頭に思い浮かべながら私はそう思った。

  • 13時ごろ
    ついにこの時間がやってきてしまったアンパンマングミ開封RTA
    存在自体は知っていたが実際に見るのもやるのも初めて。
    4Fの観覧席はとてつもない人だったので5Fで配信を見ながら並走することにした。
    配信の同接数は数倍になるわトレンド1位になるわで想像をはるかに超える盛り上がりで会場の熱気もすごかった。
    ちなみに私は開始10秒くらいで速攻オブラートが破れて撃沈でした。
    このタイミングで解説のmoy4shiさんとも合流。

  • 15時ごろ
    スポーツゾーン。相変わらず4Fの観覧席は人でいっぱいなので5Fで見ていた。眠気が割ときついところまで来てたのであまり覚えていないが東京2020 The Official Video Gameのラグビーでクッソ笑った記憶だけはある。

  • 16時ごろ
    さすがに限界なので撤退。予約してたホテルで早め(遅め?)の就寝。
    ソニックライダーズとかドラクエ3とかも見たかったけどさすがに3日目の体調優先。ホテルの温泉めっちゃヌメヌメだった。

3日目 ~The Pedestrianとエンディング~

  • 5時ごろ
    起床。まずは無事に起きれたことにホッとする。
    ホテルの朝メシが6時30分からなのでそれまでipadで名古屋RTAの配信を見る。桃太郎伝説ターボで閻魔大王が本気出してた。

  • 6時30分ごろ
    ホテルの朝メシ。めっちゃ食べた。出番中におなか壊さないか心配になるくらい。ゆでたまごはうまい。

  • 7時15分ごろ
    会場着。早速5Fで練習開始。
    moy4shiさんも交えながら1回通し。頭が起きてないからか結構ミスが目立った。大丈夫か?

  • 8時ごろ
    せっかくここまで来てもらったのでmoy4shiさんにセレステを走ってもらった。指の動きがすごい。これが星人か。
    そのあとは準備して4Fでスーパーマリオパーティを見た。体を動かす動作が映えるのはオフラインならではでいいなと改めて思った。

  • 9時30分ごろ
    20分押し位で出番。ここまでの2日間で場の雰囲気にも慣れたので緊張は全くと言っていいほどしなかった。オンラインだといつも緊張するのに。
    走りの方も大きなミスはなく無事EST内で完走。


[The Pedestrianの振り返り]
繊細なマウス操作を要求されるゲームなので緊張しなかったというのはかなり大きかった。手が震えてたらやばかっただろうな~。
100%カテゴリーは事故ポイントというか沼るとトコトン沼るポイントがいくつかある。運要素で沼るわけではなくすべては己との戦いになるわけだが1ミス、2ミス程度で抜けられたのはかなり良かった。
いつもと同じキーボードとマウスを使っていたとしてもプレイ環境が違うと違和感が出るのはまぁしかたのないことではある。
あと今回はアンケートを取ることにした。男性キャラを選ぶか女性キャラを選ぶかが定番だとは思うが、せっかくの100%カテゴリーなので帽子をどうするかにした。
結果は潜水ヘルメットになった。深界勢の組織票か?

以下各区間の感想とかミスったポイント。

[地下鉄区間]
箱落としミス・・・最悪の場合パズルリセットの場面だったが何とか耐えた。冷静な判断だったと思う。
レーザースキップ・・・一発抜け。さすが(自画自賛)。

[ダウンタウン区間]
パネルつなぎ間違い・・・ほぼやったことないミスだった。ちょっとテンパる。

[ユニバーシティ区間]
レーザー最速周期・・・沼りやすいポイントだったが1発成功。

[インナーシティ区間]
アンテナエリア1回目・・・一番焦ったポイント。ここでミスるのは恥ずかしい。2回目が不安になる。
アンテナエリア2回目・・・1発成功とはならなかったが沼らずに2回で決めたのでヨシ!

[エレベーター区間]
レーザースキップ3連続・・・このカテゴリー最大の沼ポイント。沼ったら正規ルートも考えていたが、割かしスッと抜けられたのでホッとした。

[ルーフトップ区間]
カギ持ち忘れ・・・完全に油断してた。気付くのがもう少し遅かったら取りに帰れなくなったかもしれないので危ないところだった。

[フィナーレ区間]
ソフトロックポイント・・・絶対に回避しないといけないところ。イベントではド安定の安定を取ることにしている。

[アパート区間]
当たり判定・・・今日の当たり判定は調子が良かった(?)

目標としていた40分は超えてしまいましたがEST内で無事完走。楽しかった!
本番中にチャット欄で出た質問とか疑問点、解説からのフィードバックを反映して次のイベントに向けて備えることにする。
解説受けてもらえて本当に良かった。Any%はともかくこれしゃべりながらは無理。
当初解説は現地のみだったが後からオンラインでも可になったので誰かにお願いは割としやすい方だったと思う。


  • 10時30分ごろ
    出番終わり!!あとは見るだけ!!っというわけでもなくまだボランティアの仕事が残っていた。
    とりあえず持ってきたPCはもういらないのですぐに帰れる様に準備を進める。

  • 11時30分ごろ
    ミスタードリラーGのお時間…のはずが機材トラブルでここから実際に走り出すまでに1時間かかった。
    じゃあその1時間のあいだどうしたかって?ここで登場するのがスーパー玉出
    世界に33人しかいないドリラーアンバサダーであるurocoさんが現地に持ってきたスーパー玉出のトートバックから話が膨らみ家電量販店のジョーシンとかの話を聞いていたらいつのまにか1時間たっていた。そんな感覚でした。誰もが思った地方ラジオ感…めちゃくちゃよかった。
    ローカルスーパーや地域の話で場を持たせるのはさすがというほかないですね。
    本人曰く、ぶっ通しで喋れたのは前日の夜に笑点とか落語見ていたからだそう。イベント前に落語を見ればしゃべりに自信が付くかもしれない。

[Tips5]
スーパー玉出は大阪と兵庫の尼崎にしかない。
相手が関西人だからと言ってスーパー玉出の話を振ると知ってはいるが行ったことはないという回答が返ってくる可能性があるので注意しよう。

  • 13時ごろ
    トラブルの原因もわかってミスタードリラーGが始まったあたりでボランティアのお時間がやってきた。完全に昼メシ時逃した。
    Twitter投稿業務は裏のスぺースで運営のPCを使ってやった。
    OBSの画面そのままキャプチャして投稿できるからすごく楽だった。

  • 17時ごろ
    Twitter業務完了。1時間以上の押しで進んでいるため、ゼノブレイド2も中盤といったところだった。
    ゼノブレ2は未プレイなのでできるだけネタバレは踏みたくないなぁと思ってはいたがまぁ仕方なし。ラスボスがどんなのかは知ってしまったがストーリーは全然わからなかったので今後遊ぶとしても楽しめそう。

  • 19時ごろ
    ゼノブレイド2完走。これで全タイトル終了。
    最後にHiSTさんからのご挨拶があって配信は終了となりました。
    撤収作業も運営、走者、ボランティアみんなでやって会場を後にしました。

  • 20時ごろ
    そういやまともに名古屋メシ食べてないなということで最後にあんかけスパ食べてきた。あんとカツの相性が良すぎる。

全体を通してのまとめと今後のオフラインイベについて

ゴールデンウィークの後半に3日間行われた名古屋RTAオフ2022。参加した走者数名が言っていたことにとても同感できたので声を大にして言いたいと思う。

「初めてのオフラインRTAイベントが名古屋RTAで本当によかった」

他のイベントがダメというわけでは一切無いが、初めての場所で走者として、視聴者として、ボランティアとしてこれ以上ないくらいの経験を得ることができた。
すべてが完璧だったかといえばそうではないし次回への課題もたくさん残っているが、もし来年も開催されるのであればまた走者やボランティアで関わっていきたいなと強く思った。

夏にはRTA in Japanがオンとオフのハイブリッドで開催され、JAWS Playersは関西圏でのオフライン開催を目指して活動している。
さらには大阪で個人主催の小規模オフラインイベントが開かれるなど、2020年以降自粛されていたオフラインイベントが各地で着々と復活してきている。

RTA in Japan 2019の盛り上がりや巣ごもり需要等で2020年ごろから爆発的に人口が増えたといわれているRTA界隈。私もそのうちの一人だがオフラインイベがずっと望まれていた理由が今回参加してこれでもかというくらい理解できた。

運営の皆様、改めてお疲れ様でした。素敵なイベントをありがとうございます。
解説を受けていただいたmoy4shiさんをはじめ、現地で色々助けていただいた走者やボランティアの皆様、お世話になりました。
そして配信や現地で私の走りを見てくださった視聴者の皆様、私の走りを楽しんでいただけたのであればイチRTA走者として誇りに思います。

またどこかのオフラインRTAイベントで会えることを願って。


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