
睡魔に勝つその日まで
昼過ぎのデスクワークほど眠いものはない。お昼ご飯を食べた後、午後の仕事を始めてから少し経つと眠気はやってくる。
その睡魔が近づいてくるのを感じるたびに、今日こそは何とか打ち勝ってやろうと気合を入れる。しかし相手は狡猾な悪魔のようなもの。眠りの心地良さをちらつかせて、こちらを誘惑してくる。休日のお昼ご飯を食べた後、うとうとしながらゆっくりと過ごす気持ちよさを思い出させようとするのだ。
しかし仕事中にそんな怠惰な真似はできない。眠気退散。今はお呼びじゃないと何度も自分に言い聞かせる。だが不思議なもので、目を覚まそうと意識すればするほど、その意識は遠のいていくのである。
さすがに就業中に居眠りはできない。これ以上耐えられない!と思ったらトイレに行くために席を立ったり、少し遠くの天井を見たり、目薬を差したりして気を紛らわせる。といっても効果は一時的なものなので、結局はこれらの対策を数十分おきにローテーションすることになる。
そうして騙し騙し眠い昼過ぎをやり過ごすと時刻は夕方。その頃になると眠気もどこかにいき、頭もスッキリする。あとは昼過ぎの遅れを取り戻すだけだ。
今は眠気にいいようにやられているが、いつかは寄り付かせないようにしてやるのだ。