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「この生活」まだまだできる

2月のある日のこと。

オンラインミーティングの会話です。

上司
「そろそろ、お子さんの受験が終わるころですよね?」
わたし
「そうですね、あと2週間くらいでいったん試験は終わります」
同僚
「そうしたら、思う存分飲みに行ったりできますね!」
わたし
「そうですね。今年は外食も飲みにも(ほぼ)行ってないです~」
同僚
「来月になったら、みんなで飲みに行きましょう!」
わたし
「ぜひぜひ! 楽しみです~」

……そんな、職場あるあるな会話を交わしながらも…。

わたしの本心は、

「いや、正直なところ、実はこの生活があと数年続いても大丈夫です

だということに気がつきました。

「この生活」とは…。

・必要がなければ基本出社しない
・混雑している電車には乗らない(出社する日はかなり早く行きます)
・外出時はマスクで感染予防(これはもう、受験が終わっても習慣になると思います)
・人が多い街には行かない
・3人以上で食事に行かない、職場の飲み会にも行かない
・ピラティスに行く以外は、基本引きこもり

つまりは

人にほとんど会わない
人がたくさんいる所に行かない
家にいられる時間が長い

生活です。

1カ月のうち28日くらいの行動範囲は、家から地元駅または隣駅のサテライトオフィス、ピラティススタジオまたはスーパーまでという狭さ……!

そのため、娘が受験を終えた日、途中まで迎えに行くために渋谷に少し出ただけでも、もうぐったり。とにかく一刻も早く帰りたい! と思いました。

今のわたしはもう、東京らしい東京では生きていけない……。

「今の自分は、東京に住んではいるけど、気持ち的には山籠もりしているようなもの…落ち着く~」
と時々思ったほど、この「静かな生活」が、全く苦にならなかったのです。(受験について以外では)かなり心穏やかに過ごせた期間でもありました。

もう、旅行以外ではこの範囲からできるだけ出たくない。

買い物をしに街に出たいとか、人に会ってしゃべりたいとか。
そういう欲、ないかも……。

ということに気づいてしまいました。

(家で)のんびりお酒を飲む
(家で)読書や本棚の整理
(家で)ドラマや映画鑑賞
(家で)日記やnote書き
(家で)片付け
できるこの生活が、実はわたしの理想だったのです。

周りの人たちから思われている、
「ご飯をみんなと食べに行ったり飲みに行ったりしたいよね」
「あちこち出かけたいよね」
「職場のイベントにも参加したいよね」
そして、
「でも、今は受験だからそれらを我慢してるんだよね」
というわたし像と、わたしの本心とのギャップの大きさに気づいてしまった今、正直なところ受験生活が終わることが少しこわいです。

最近は、娘の努力に良い結果が出て区切りがついてほしい、と心から思いながらも、

「受験が終わったあとも、この生活をできる限り続けるにはどうしたらいいのだろうか…」

と、けっこう本気で考えています。

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