普通の一日
この教室は一言でいえば『異様』だった。
頭のネジが外れたこれから日本の部品に成り下がる道しか
残されていないJKたちと闇深き血に飢えたオタクたちが
同時に存在し
さらに日々の猛暑、弱すぎるエアコン
先生の捻りのない講義に生乾きのマスク
何か面白いものは無いかと見回せば
あたりには放課中と同一人物なのかと疑うほどに静まり返る教室
そこに響く先生の耳を突く大きな声
くだらない噂話、彼氏の話、漫画の話、ゲームの話
いろいろな笑い声、喜怒哀楽な感情を乗せた声
たまに吹く風、でも僕の所には吹かない風
変わらない窓の景色、イライラするほど真っ青な空と影と光が作る純白の雲
全く動かないくせに気づいたら動いてるCASIOの掛け時計
揺れる木々、もうろうとする意識、突然の尿意、腹痛
のどは痛み、痰をからませ息できず。
3,4時間目になる雷の音、それは空腹の合図。
混沌した頭、複雑な僕の一日、
他の事考えてもガンプラしか思い出せない一日
いつもと変わらぬ一日
一週間5日毎日休まず今日もまた不格好な自転車で
向かい続ける僕の人生。