七草粥と 思うこと
はるのななくさ
ごぎょうはこべらほとけのざ
すずなすずしろせりなずな
今年もまたリズムに乗って MomoDa がつぶやいています。
おまじないを唱えるように…♫
1年前のものと並べてみました。
1年ってすごいなぁ。しみじみ。
日本に古くからある行事や遊びや文化。それらに日々触れられるように、といろんな取り組みをしてくださっている MomoDa の通う保育園。それに習い我が家でもできる限り触れられるようにしたい、と思っていて。
日本の行事や遊びには、そうするようになったいきさつやそれぞれにちゃんとストーリーがあって。その意味を一緒に知っていきたい、と思っていて。
日本の行事の中のひとつ1月7日の「七草粥」
平安時代に唐から伝わり、もともと日本にあった「若草摘み」という風習と合わさって七草粥を食べる文化ができたそう。
無病息災を願いトントントントコトン。音を鳴らし、それぞれに意味を持つ7つの若草を細かくしていく。トントントントコトン♫
今年もその音が響き渡っています。
七つの草のお粥さん
何がどれで、どれが何か。笑
だいこん・かぶ・セリはわかる。
ひとまず今年はこれだけ覚えよう。
トントントントコトン♫ トントントントコトン♫
「はるのかおりがするよ♫」
素敵な言葉も放つし
「ほうちょうふたつでやりたいなぁ♫ドラムみたいに」
それでは趣がなくなっちゃうじゃん。なことも言い放ちます。笑
「みて!キャンディみたいだよキャンディ❤︎」
可愛いことも言います。
いろいろ楽しくおしゃべりしながら…
完成しました。
これは無病息災の願いが届きそうな佇まい。笑
昆布のお出汁で炊き上がったおかゆさんにドバーッと混ぜます。そして10分蒸らします。
炊飯器でおかゆさんを炊くボタンをポチッとしてから七草を切り始めました。炊く時間は63分。七草を切り終わったのはちょうどおかゆさんが炊き上がる頃…
ほぼ60分
60分の間 MomoDa は七草をトントコトンしていたことになります。笑
集中力もすごいけど、そんなに時間がかかっていたことも、その60分の間2人でずーっとおしゃべりしていたこともすごい。
指を怪我しないか。そこら中に飛んでいっちゃうんじゃないか。とかなーんにも心配しないで、ワタシに関してはなーんにもしないでただトントコ切っている MomoDa を見つめながら笑いながら珈琲飲みながらおしゃべりを。
考えてみるとなんて贅沢な時間。
そんな贅沢な時間を経ておかゆさん完成でーす。
この日は前日の*ギョギョッとサカナスタースペシャル*でやっていたマグロを食べてみたいとのリクエストに応えてマグロの三種盛りと一緒に。
お目当てのキハダマグロをGETし、お刺身・漬け・トロたく納豆❤︎
初めてのマグロなのでどれかHITすればいいなと3種並べてみたのですが、どれも即ペロリ。おかわりコール♫の出る MomoDa のマグロデビューとなりました。
七草粥、マグロ、おでんの残り(笑)と、ヘルシーすぎるお食事になりましたが、一生懸命作った七草粥は「くさのあじだね」と微妙なコメントながらも2回もおかわりしてくれましたよ。
そこへ至る過程にこそ
5歳の MomoDa とのクッキングはヒヤヒヤハラハラしながらのものではもうなくなりました。まだまだ時間はかかるし危うさもあります。パーフェクトな言葉の理解もまだですし、手助けが必要な時もあります。この60分間の七草との時間にいろいろ感じることがありました。
そのものの由来やその意味を知ること。も大切。知った上で興味を持つこと。やってみようと思うこと、始めること、出来上がるまでの過程と時間とおしゃべりと。
そこに至る過程にこそたくさんの意味があるんだなぁ。
大切にしたいなぁ。
改めて思う。そんな時間でした。
追記 *同じ音は2度鳴らない*
MomoDa が面白いことを言いました
「かあちゃん!おなじおとがならないんだよ!だいはっけんだよ!」
楽しいね(チャチャチャ)両手を合わすと♫
楽しいね(チャチャチャ)パチンと音がする♫
最近お気に入りのお歌で、日に何度も歌っているんですが。チャチャチャと手を合わす音、おなじ音は鳴らないと大発見をしたようで。
なんでかなと聞いてくるので、真面目に考え答えました。「手を合わせた時に右手と左手の当たる場所も違えば当たる大きさも違う、合わせる力の強さとか手のひらの暖かさとか汗かいてるとかそんなものも影響してくるんじゃないかな。楽しい気持ちとか嬉しい気持ちとかそんなものも影響してきて、同じ音が鳴らないんじゃないかなぁ。とかあちゃんは思う」と。
MomoDa「うんうん。そうかもしれない。」
理解できそうな言葉を選んだものの、ゴチャゴチャと訳の分からない事言ってるかもしれないのに同調してくれました。笑
同じ音を出してみたいとチャチャチャチャチャチャ頑張っていた MomoDa もいろんな音が鳴って楽しいね♫ となったわけです。
ワインも同じかなと思うのです。
2度同じ葡萄はできないわけで。
太陽の強さも違えば温度も違えば雨の量も違う。手入れをする日も違えば手入れをする気持ちも違う。何をとっても同じものなんてひとつもなくて。
だから面白いんだ❤︎
同じ葡萄なんてなければ同じワインなんてなくて。造るにあたり思いや考えその年のいろんなものを込めて方向性を決めることはできる。決めた方向へ向かう途中、いろんなことが起こってくるし、新たな発見や新たな考えが生まれることもある。
ワインが完成したって今日飲むのと明日飲むの、2年後飲むのとではまた違ってくる。どんな場所でどんな気持ちで飲むかでも違ってくる。
面白い❤︎
美しい音に出会った時、それはどんな風だったのか。どんな風にやってどんな気持ちでやったのか。と MomoDa がワタシに教えてくれたように、そこに至るまでの経緯や時間それを書くこと話すことで人に伝えられる。
このワインができるまでのストーリー、それを知ってもらうこと思い浮かべてもらうことでワインと過ごす時間はより楽しいものになると思う。
それを文字にして伝えていければなと思っています。
同じ音は2度鳴らない
シリーズやってみた vol.88