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SINCE2 / Spangle call Lilli line(2013)
Spangle call Lilli line 2nd Best Album(2013)
2006年に発売されたスパングル・コール・リリ・ラインの1st ベスト『Since』以降、スパングル第二期のベスト。廃盤。
<Disc 1>
1.dreamer
2.felicity
3.cast a spell on her
4.Quiet warp
5.eye
6.seventeen
7.rio the other
8.daydreamer
9.unknown
10.out of sight
11.screen
12.sugar
<Disc 2>
1.nano - VW Version feat. Hitomi Takenaka
2.nano - Yuri Miyauchi Remix / Remixed by Yuri Miyauchi
3.nano - NS Version feat. Yumi Uchimura
4.nano - Single Version
5.nano - PP Version feat. aoki laska
6.nano - Piano Arrange
7.nano - TK kaleidoscope Remix / Remixed by TK from Ling tosite sigure
祝!SCLL結成20周年!
新譜『Dreams Never End』リリース記念!
10月の新宿タワレコ20周年ライブと共に、くるりメジャーデビュー20周年、ハンバートハンバート結成20周年、さらにライブハウスZEPPグループ20周年と、同時に20周年をお祝いしましたが、またまた『20周年』ワードが出てきました。
といっても、僕がSCLLと出会ったのはおよそ1年前。それまで、名前も曲も見た事も聴いた事もないバンドでした。いや、名前くらいはもしかしたら見た事あったのかもしれない。長い名前ニガテ…
音楽はわりと色々聴いてきたと思うが、いやー、20年も活動してるバンドでも出会わないときは出会わないものだと実感。音楽の世界は宝の山やで。
まぁ、コレについては同じくSCLLのファンを公言している元チャットモンチーの福岡晃子氏もスパングルの笹原清明氏との対談で、こう語っています。
「昔からめちゃめちゃファンだったんです。でも、あんまり情報が目立って出てこないし、「本当に実在する人たちなのかな?」と思ったりもして。なのに、いろんなミュージシャンと知り合うようになってから、私が「スパングル好き」って言うと、「俺もCD全部持ってる」みたいな人と結構出会って、「みんなどうやってスパングルを知ったんだろう?」って不思議に思ってたんですよね。」
詳しくはコチラ。
まさに、この言葉通り。
情報が出ない事もさることながら、実はSCLLのメンバーは、カメラマンやデザイナーなど、それぞれ別の顔を持っており、商業的な音楽活動は行っていないのです。wiki曰く「音楽は、趣味が高じて」みたいなトコロのようです。スゴッ。
さて、かく言う私はどのように出会ったかというと、今流行りのサブスク『Spotify』です。
2017年の暮れ。
当時、職場環境の変化が目まぐるしく、自身では抱えきれない毎日の重圧に、心身ともに疲弊虚脱しており、聴く音楽もビートやグルーヴの際立つものより、響きが豊かで浮遊感のあるような音楽に傾倒しておりました。
ちょっとサイケデリックな音や、アコースティック、アンビエントなど、音楽的にも「お粥さんかうどんくらいしか食べれへん」みたいになって。
その頃、Spotifyを導入したのですが、好きなアーティストで、その時頻繁に聴いていたシガーロスや青葉市子を入力したんです、確か。したら…
「自分、ポストロックとか聴くん?ほなスパングル聴いてみるか?」
てな感じで薦めてきたのが、Disk1③のcast a spell on herでした。
導入のピアノとアコギで、文字通り呪文をかけられた様に引き込まれて、また不穏なメロディラインに乗せて歌う気だるいような女性と男性のユニゾンがめちゃくちゃ心地よくて、珍しくファーストインプレッションで思いっきり没入しました。
もう少し語らせてもらいますと、この出会いの数ヶ月前に、アニメ『ベルセルク(旧)』をまとめて観ていたんですが、これのED曲、Silver Fins『Waiting So Long』がダークファンタジーの世界観にも合っていて「めちゃくちゃカッコいいな、この曲」と思っていたんです。
久しぶり聴いたけど、やっぱカッコいいなあ。
この重々しく気だるいウッドベースと呼応するような、倦怠感のある男女のユニゾンがめちゃくちゃ気に入って、「こういう曲もっと聴きたい!」と思っていた矢先に出会ったのが、cast a spell on herです。
SCLLはポストロックに分類されます。
その概念は非常に線引きが難しく、専門家の中でも特にポストロックというジャンルには物議があると思われます。
僕みたいな素人は正直「ポストロックと言われてるからポストロック」です(笑)
…あえて、素人の認識ながら言いますと「既存のバンド形態を残しつつ、オーケストラや電子楽器など様々なジャンルからのアプローチを試みながら、ロック然とした印象的なリフやコード、歌詞よりむしろ、響きの豊かさを表現したロック」みたいなことかなぁ、と思っています。
なので、インストバンドが多かったり、歌があっても、内容より言葉がもつ響きや印象のが重要なのかなと。SCLLの歌詞も内容を追うと意味不明ですが、歌も楽器の1つと思えば、単語のもつ印象も歌の世界観を後押しします。
SCLLは、とてもメロディアスで聴きやすい曲が多いので、誰が聴いても心地よい体験ができると思います!
【藤江なるしのお薦め曲紹介】
ベスト盤なので全曲いいのですが、その中でもお気に入りの曲を紹介します。
(今回は、前置きが長くなったので各曲のコメントは割愛します。)
1-1.dreamer
1-3.cast a spell on her
1-5.eye
1-7.rio the other
1-8.daydreamer
Disk2は、1stベスト盤に収録の名曲『nano』の各種リミックス版が収録されております。(凛として時雨TKなどが参加)
2-7.nano - TK kaleidoscope Remix / Remixed by TK from Ling tosite sigure
来年は、新譜発売やワンマン開催とメモリアルイヤーとして、その活動に大注目です。
出会うのが困難なSCLL、ぜひこれを機会に聴いてみてくださいね。