何のために生まれて
何をして生きるのか。有名なアンパンマンマーチの歌詞です。
今、会社で辛かった日々の事はほとんど忘れてしまいましたが、出社する時や帰り道にアンパンマンマーチがずっと頭から離れなかったのは覚えています。「何のために生まれて、何をして生きるのか。」「分からないまま終わる。そんなのは嫌だ。」のここばかりがグルグルずっと流れていました。
多分身体のSOSだったんですね。就職活動の初めの方は、希望もやりたい事もありました。でも、色々あって、とりあえず就職しなきゃ、とりあえずお金を稼がなくては、とりあえず一人前の大人にならなくては、とどんどん何のために生まれたのかを考える時間が無くなりました。
「分からないまま終わる。そんなのは嫌だ。」それは分かっている。だけど、止まり方が分からない。どうしたら現状が良くなるのか方法が分からない。結局普通の生活ができなくなり、強制的に止まりました。死ぬ一歩手前でした。
会社を休んでからも、ずっと歌は頭で流れていました。でも、休んでからは他の部分も思い出すようになりました。
「忘れないで夢を こぼさないで涙 だから君は飛ぶんだ どこまでも」の所や「そうだ恐れないでみんなのために」とかの部分です。なんだか、泣いていないで本当にやりたかった事を思い出そう。という気持ちになり、今から写真なんて…という気持ちも恐れないでという言葉に後押しされ、また始めました。
幼少期、アンパンマンの存在は大きく、アニメやグッズでとても楽しませてもらいました。しかし、大人になってからもアンパンマンに救われる日が来るとは。アニメの中の住人しか助けてくれないと思っていたけれど、アンパンマンは画面を飛び越えて助けにきてくれたように思えました。
昔、「愛と勇気だけが友達」という歌詞がひっかかっていました。色々な解釈がありますが、今の私にとっては「恐れとか、妬みとか、悲しみとかをいつまでも引きずっていないで、愛と勇気だけの感情を持って突き進んでいけ」という意味じゃないかなと考えています。
「たとえ胸の傷が痛んでも」という歌詞の通り、フラッシュバックや気分のムラなどで苦しくなっても、愛と勇気を持って立ち止まらずに進んでいけばきっと、この苦しみから抜け出せる気がしました。し、実際に抜けようとしています。
アンパンマンマーチの歌詞を検索すると、こんなに深い内容だったのかと驚きます。一度検索してみてください。アンパンマンは、大人になってもずっと味方でいてくれます。