【WSレポート】みんなで生成AIを触ってみよう_2024/9/24
近年、生成AIは急激なスピードで進化を遂げており、なかにはライティング専用のAIサービスも誕生しています。
「ライターの仕事がAIに取られてしまうのではないか不安」
「AIを活用したいけど、どうやって使えばいいかわからない……」
といった不安や悩みを抱えるライターの方も多いのではないでしょうか?
ライターコミュニティ「ききじょうず」では、AIに関するワークショップが開催されました。取材ライティングにおすすめのAIツールを実際に触ってみて、AIの強み・弱みを理解することで、今後のAIとの付き合い方を考えることができたワークショップでした。
今回は、ワークショップでおこなわれた内容を特別にご紹介します!取材ライターのキャリアを拓きたい方、AIを仕事に活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ワークショップ概要
今回のワークショップテーマは、「みんなで生成AIを触ってみよう」です。取材ライティングにおすすめのAIツールを学び、実際にAIを使って取材記事を書く体験をしました。
1時間の限られた時間のなかで、リサーチから執筆までの一連の流れですべてAIを使って書くという、体験型のワークショップです。
▼ワークショップの概要
「みんなで生成AIを触ってみよう」
日時:2024年9月24日(火)22:00~23:00
場所:Zoom
▼講師:仲 奈々さんのプロフィール
・キャリアスクール受講後、未経験から取材ライターへ
・著名人から社員インタビューまで幅広いジャンルでの取材・執筆を担当
・取材ライターコミュニティ「ききじょうず」主催者
ワークショップの内容
ワークショップでは、AIツールについて学ぶインプットと、実際に自分でAIを使ってみるアウトプットのどちらも行いました。
まずは取材記事作成に役立つAIツールとして、仲奈々さんが実際に使っているおすすめツールを紹介していただきました。
紹介されたAIツールを使い、ワークショップにて実際に記事を書いてみます!今回は、AIを使ったセルフインタビュー記事の執筆に挑戦しました。
セルフインタビューは下記の手順でおこないます。
具体的なやり方は以下です。皆さんもお手元にAIを用意してぜひ一緒にやってみましょう!
STEP①Perplexityを使ってリサーチ
まず、今回の記事のインタビュイーである自分自身に関してリサーチをおこないます。リサーチでは、AIツール「Perplexity」を使いました。
「Perplexity」は、Web上の膨大な情報の中から検索キーワードに関連する情報を探し出し、要約表示してくれるAIツールです。
自身の名前や活動内容などのキーワードを「Perplexity」に入力すると、下記のようにさまざまな情報が表示されます。情報を要約するだけでなく、ソースとなる引用元のURLも表示されるため、きちんと事実確認を行えることもメリット。
「こんな情報まで出てくるの?」「住んでいる場所までは書かれていなくて安心!」など、検索結果に対して参加者一同盛り上がりました!
STEP②Claude・Xarisで質問案を作成
次に、Perplexityで出力されたリサーチ結果をもとに質問案を作成します。AIツール「Claude」または「Xaris」を使って、セルフインタビュー用の質問案を作成しました。
「Claude」はチャットで質問応答するタイプのAIツールで、自然で読みやすい文章を出力してくれるのが魅力。「Xaris」はライティングに特化したAIツールのため、ライティングに関する様々な相談や依頼ができます。
下記のように、質問の数やインタビューの目的を指示したうえで、Perplexityで表示された情報をそのまま貼り付けます。
STEP③Clova Noteで文字起こし
次に、AIで作成した質問案に沿ってセルフインタビューを実施します。ワーク時間内で、各自でセルフインタビューの音声を録音します。(自分で自分に質問するという、少し面白い状況に!)
録音した音声データをAIツール「Clova Note」に読み込ませて文字起こしを行いました。 「Clova Note」は音声をテキストデータに変換するAIツールで、高い精度の文字起こしが特徴です。
STEP④Claude・Xarisで本文執筆
文字起こししたインタビュー内容をもとに、「Claude」や「Xaris」を使ってインタビュー記事の本文を作成していきます。
「Claude」「Xaris」に文字起こしのテキストデータを入力することで、AIが初稿の文章を書いてくれます。
▼AIが書いた初稿はこちら!
10秒前後で約1500字の文章を出力するAIの執筆スピードの速さに、参加者は脱帽……!
内容や文章に関しても、一定のクオリティで成り立っています。しかし、ところどころ堅苦しく機械的な文章を見受けられる部分も。人間味やあたたかみのある文章を書けるのは、人間だからこそのスキルだと感じました。
「見出しを追加して」「対談形式にして」など要求やフィードバックを重ねることで、少しずつ記事をブラッシュアップしていくことも可能です。誤字脱字チェックなど、人間が見落としがちな部分をAIに校正してもらうのもおすすめ。
AIの強みを活用しつつ、AIに足りない点は手を加えることで、効率的に記事を作成できることがわかりました。
▼AIで書いた記事の完成版はこちら!
まとめ
今回は「みんなで生成AIを触ってみよう」のワークショップの内容をご紹介しました。
ワークショップの参加者からは、
「AIの進化スピードと、それを使って何ができるのかを実感できた」
「AIを使いこなせるようになれば、仕事の幅が広がりそう!」
といった感想があがりました。
AIに仕事を奪われる心配をするだけでなく、AIを活用してAIと共存するライターを目指していきたいと感じました。
取材ライターに興味がある方、AIを活用して記事を書きたい方はぜひ参考にしてみてください。
現在、ききじょうずではコミュニティメンバーを募集しています!
イベントワークショップや読書会、もくもく会や交流会などさまざまなイベントに参加できます。
また、なんと今なら仲奈々さんとの1時間の1on1ができます!キャリアやライティングに関する相談ができる貴重なチャンスです。
ライターとしてのキャリアを歩みたい方、取材ライティングに挑戦したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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