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寿都町 「核のゴミ」問題の現在地
昨年、この問題に関する記事を投稿してから少し時間があいてしまいましたが、寿都町は文献調査への応募を正式決定し、国から同町への電源立地地域対策交付金の配分が決定されるなど、その後、具体的かつ重要な動きがいくつかありました。
当初、寿都町の片岡町長は、「核のゴミ」問題に一石と投じること、寿都というまちを未来につないでいくことなど、文献調査に応募することの社会的意義をしきりに強調していましたが、いざフ
#006_地方移住と医療(1)
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中で、にわかに注目を集めたのが地方への移住。ところが最近は、その移住を思いとどまろうとする動きが加速化しているようですね。
そもそも、地方への移住がトレンドの如く注目されるきっかけになったのは、当初、都市部における新型コロナウイルスへの感染事例が特に目立っていたこと。
"少しでも感染リスクを減らしたい"
そんな願望が、都市部の住民たちの背中を押す
「核のゴミ」問題の出口を考える
今週に入ってから、「核のゴミ」の最終処分場選定に向けた文献調査について、北海道神恵内村の神恵内村商工会が村に応募検討を求め、村議会あて請願書を提出したというニュースが流れた。北海道内でも、寿都町と同じ後志(しりべし)地域から降って湧いた話とあって、近隣の地域には大きな衝撃が走っている。
ただし、寿都町と神恵内村では、ともに「財政状況が厳しい後志地方の過疎のまち」という共通項はあるものの、現状の立
交付金に潜む"麻薬的性質"の恐ろしさ
前回の記事では、交付金制度の『闇』に焦点を当て、いかに地方自治体や一般市民に対する国の姿勢が不誠実であるかを具体的な事例を交えながら説明してきた。
ところが、さらにこの問題を掘り下げて考えてみると、迷惑料的性格を有するこの手の交付金の問題点が、そもそもの国の姿勢や手続き論だけにあるわけではないことに否が応でも気が付かされる。むしろ、最も恐ろしいのは、地方自治体が一度でもこれらの交付金に手を付けた
国の交付金制度の『闇』
私は、前回の記事の中で、寿都町が目指すのは、人々が住みやすいと思える「まちづくり」を将来にわたって実現し続けることであって、処分場を誘致して国から多額の交付金を引き出すことは、目指す姿を実現するための一つの手段に過ぎないという話をしてきた。
ただこうした説明を聞いている中で、
「国から交付金をもらうという手段を活用しようとすることの、いったいどこが悪いと言うの?」
と疑問に思った方も、きっとおら
北海道寿都町 「核のゴミ」問題の本質
原発の使用済み燃料から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」。先日、その最終処分場の候補地選定に向けた国の文献調査に、北海道の寿都(すっつ)町が応募する方針であることが明らかになった。
私のnote初投稿記事がこの話題というのは、正直なところかなりツライ。だが、「核のゴミ問題」という側面から見ても、「人口減少社会における将来のまちづくりのあり方」という側面から見ても、今の時代を生きる私た