【子育て】バイタリティ溢れる子どもの育て方
ー常に挑戦して、向上心が高い子どもに育ってほしいー
ー自分の道は自分で切り開いていける子どもに育ってほしいー
ー夢や目標に向かって努力できる子どもに育ってほしいー
親ならこのように考える方は多いのではないでしょうか?
でも、現実は厳しく、一握りの子どもだけだと心のどこかで諦めていませんか?
本当は教えたくないのですが、親が子どもに問いかけてほしいセリフがあります。
結論から言います。
はじめに断っておきますが、これを言うと子どもが向上心の塊になり、超絶アグレッシブになってしまう可能性もあります。
「人間がやったことなんだから、できないわけがない」
シンプルですが、これに尽きます。
具体的なエピソードを一つ話しますね。
私が5歳のときの話で、ムーミンの目覚まし時計を使っていたのですが、ある日音が鳴らなくなってしまい、故障してしいました。
それでオヤジに「父ちゃん、目覚まし時計壊れた。分解して直してほしい。」とお願いをしました。すると、オヤジは「自分で分解してみい。中身がどんな構造になっているか確かめてみんかい。自分でどうにかしてみようとしたんか?」と言ってきました。
今でも覚えているのですが、このとき私はそんな難しいことわからない。分解して戻せなくなったらどうしようと不安で仕方なかったです。時計が壊れたから直してとお願いしたら、父ちゃんも頼ってくれたと喜ぶんじゃないかと思ってたのに、まったく予想外の返事が返ってきて、なんなら怒られてるし、なんでやねん。と思ってました。
半泣きになりながら、私はこう言いました。「もし、分解して戻らなくなったらどうするの?」と。
それに対して、オヤジは、「まず、やってから言わんかい。やりもせんのになんで戻らなくなるのがわかるんじゃ。」と激詰めされました。5歳児相手にも容赦なく、いきなりスイッチが入るオヤジでした。
私の返答はというと、「でも、この時計はどこかの凄い人が作ったんじゃろ。僕には無理だよ。」
これを聞いたオヤジは、5歳児相手に一ミリも容赦なく、めちゃくちゃ怖い顔で、「その凄い人も同じ人間じゃろうが。人間が作ったもんなんやったら、分解しても戻せないわけがないやろ。」と言ってきたんですよね。
私は半泣きになりながら、何を言うとんねんこのクソオヤジ、できるわけないやろと思いながら、「この時計作った人は、時計の専門家で、なんか特別な方法でやってるのかもよ?」と言い返しました。
そしたら、オヤジは「もし、そんな方法があるなら調べたらええやんけ。本でもネットでも色々見たらわかる。」と即座に言ってきました。
これにも私は、「調べても出てこないやつだったらどうするの?こーんな凄いテクニックかもよ?」と手を思いっきり広げて例えながら、必死に言い返しました。
これにオヤジは首を横に振りながら、「そんなものはない。なぜかというと、人間が作ったものやからや。もしあったとしたら、わかるまで調べて考えるんじゃ、ボケ。」
口ごたえのプロとして、毎日しばかれていたクソガキの私でしたが、完全に沈黙してしまったのを覚えています。
見かねたオヤジが私に言ったのは「じゃあ、何歳になったらできる?」でした。
その頃、高校生がなんとなく凄いと思っていたので、「高校生ぐらいになったら?」と言いました。
するとオヤジは、「そんなんじゃ一生できへん。わしは、3歳のときに誕生日に買ってもらったラジカセを全部分解して、中身がどんなもんか確かめた。年齢なんて関係ない。」と自慢も入れて言ってきたんですよね。
このとき、ピーンときて、たしかにそうやな!と納得した反面、悔しくなって、ワクワクしながらドライバーとかが入った工具箱を引っ張り出していたのを覚えています。
このように「人間がやったことなんだから、できないわけがない」というスタンスで話してあげるのが大切です。
書いてて思ったんですが、5歳児にも容赦なく、大人扱いしてくれたのも、私が下克上の精神でアグレッシブになった要因なんじゃないかなと。
まあでも、3歳でラジカセ分解は、あのオヤジさすがに話盛りすぎやろと思って、オヤジのお母さんである私のおばあちゃんに聞いてみたところ、なんと3歳で分解したのは本当でした。ただ、分解して元に戻らなくなったみたいですけどね。
この話を聞いて、ニヤニヤしながらオヤジに問い詰めたら、中身がどんなふうになってるか気になる知的好奇心の方が大事なんやと言われましたね。
屁理屈と口ごたえの才能は、遺伝が大きいみたいです。