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狭き門を通れ、険しい道を歩け。~高校生になった君へ~国際派ビジネスマンの父親から息子に送る手紙

これは、私が父親として 高校生 になった息子たちを想像して書く未来への手紙、という設定で書く記事です。お金や人生について教えたい気持ちで書いていきますので、もしかしたら読者の皆さんのお役に立つかも・・・。

ーーーーーーーーー人生の岐路になったとき、君は後悔しない選択をしているか?

人生にはたびたび、重要な選択を迫られるシーンがくる。学生であれば、どんな学校にいくのか、進学校に行くのか、専門学校にいくのか。文系に進むのか、理系に進むのか。日本史を選択するのか、世界史を選択するのか。スポーツを経験するのか、勉強に励むのか。受験するのか、しないのか。社会人になってもそれは同様だ。チャレンジングな仕事を進んでするのか、堅実に与えられた仕事をこなすのか。会社に残るのか、転職するのか、はたまた独立の道を探すのか。住居はどうするのか、持ち家を買うのか、賃貸を選択するのか。田舎に住むのか、都会に住むのか。結婚相手を誰にするのか。実に多種多様な選択に迫られる。

人生においてこれから君は進路を選択することとなる。進路とは言わずもがな、君の人生をどう進めていくのかを決めることだ。君はきっと私の息子であり、お母さんの子であるから、進学することを選択する前提で話そうと思う。

君はこれまでにもいろいろな選択をしてきたと思う。振り返ってみて君の選択は正しかったと思えているか。私は、選択をした後、あまり後悔しないようにするために、選択をするときに心掛けていることがある。それを今日は話たいと思う。

覚えておいてほしい。君が選択をしなければいけないとき、門が大きく開かれた道と狭き門があったとする。狭き門はすなわち、門をくぐった後、険しい道、道幅が狭い道を歩かなければいけない道だ。言い換えれば辛い思いをする道だ。もしこのように君が複数の選択肢を捉えることができれば、素晴らしいと思う。迷わず、君は狭き門をたたくべきだ。

なぜなら門戸が大きく開かれた道、誰でも通りやすい道を通るということは、自分に試練を与える機会であるにもかかわらず、自らその貴重な機会を逸してしまうからだ。狭き門をくぐった先に険しい道がある理由を考えてほしい。君を成長させるためにあるのだ。そして成長した君は容易にとおれる門をくぐった大多数のライバルたちよりも、高度な技術、知識、スキルを身につけているはずだ。大きなリターンを得られる。それに比べればリスクなどほぼないと思わないか。学業においてはなおさらだ。

私の経験を言うならば、高校生のときに、理系の道に進むのか、文系の選択をするのか、進路の希望を提出する事があった。たいていの人は文系に進んだのだ。高校生になると数学は苦手な人にとっては、至極厄介なものなんだと思う。私にとっては苦にはならなかったが。こういった類の選択をするときに、なぜか私は人が選びたがらない選択をしていたように思う。

私は、金持ちになりたかったから、常に自分自身の価値を高めるためには、どんな選択をすればよいかを考えるようにしていた。まぁ、学校で学ぶ内容はよい会社員になるための心構えを学ぶことはできたが、お金儲けについては当時は何も理解していなかった。ただ、人と同じ選択をしていては、大多数の人と同じ人生を歩むことになる、なんとか、自分の価値を高めたい、そんなことを考えて、より険しい道を選ぶことを直観的にしていた。

君は気づいているだろうか。ほとんどの人の選択の基準が、周りの友達と一緒の行動をしよう。一人だと不安だから。そんなことを考えている人が多いことに。学校というのは、そういう弊害も出てしまう場所なんだと思う。

そういう性質があるから、学校を選択するときはより高いレベルの学校を選ぶ必要がある。なぜならほとんどの人は、その学校の中の平均的なレベルの知識、技術を習得するからだ。つまり、君の頭に残る知識、手に残る技術は、環境に非常に左右されているということだ。

繰り返していう。

何か重要な選択を迫られたとき、君は狭き門を通る癖をつけてほしい、自ら楽な道、安易に歩ける道を選択してはいけない。険しい道こそ君自身を大きく、強くしてくれるからだ。忘れないでくれ。

人生は航海だという人がいる。君の背中に生えている、羽があったとしよう。その羽がすずめの羽だったら、長く、高く、早く、飛ぶことは難しいと思う。鷹や鷲の羽は、自分を鍛えなければ得ることはできない。今君は社会人になる前の成長期間にいる。この期間で、自分を甘やかすような、成長する機会を逸するような選択は絶対にしてはいけない。なぜなら、社会人になれば学校のように自動的に学びを与えてくれる環境はなくなるからだ。自ら学び、成長する選択肢を取らなければいけないからだ。そのような環境になったときに、スズメの羽しかもっていない人は、大変苦労するはずだ。君はこの重要な期間に学校に進む選択をとることができる。恵まれた環境にいる。君は私とお母さんの子だから、能力は申し分ない、自身を持ってほしい。切磋琢磨することを忘れてはいけない。そうすれば鷲や鷹の羽といった大きなリターンを得られる。

狭き門をとおるということは、辛い選択になると思う。自分には険しい道は歩けるのだろうか。途中で挫折してしまわないか。そんな不安に駆られることは、あると思う。私も経験したから、それは分かる。

だから、あえて狭き門を通る道を選ぶことを、私は勧める。どんなに門をくぐった先の道が狭く、険しくとも、登り切れない道はない、通り抜けられない道は、ない。努力をすること、諦めない心があれば、どんな苦難も乗り越えられる。

学校の話をするならば、私は自分の能力よりも高い学校に進学することを選んだんだ。あの時は、私自身は自身がなかったのだが、私の父親に、つまり君のお爺ちゃんに背中を押してもらい、狭き門をくぐることができた。

くぐってしまえば、道を歩き始めれば、事の成り行きは早かった。あっという間に歩いてしまえた、と振り返ってみればそう思う。歩いている最中というのは、苦しいものなんだ。だが、どんなに苦しくともあきらめなければ、歩けないような道などない。

もう一つ覚えておいてほしいことがある。
それは、もうダメだ、苦しい、辛い、逃げ出したい、と思った時に思い出してほしい。その瞬間こそ、君が成長している時だという事を。自分自身にかける負荷が高いときこそ、人間は成長を得られるのだ。物事を習得するということは、本質を理解する必要がある。平々凡々とのらりくらり学んでいる人間が、物事の心理にたどり着けることは絶対にない。反復練習、反復学習といった、容易にできない苦しい修行を経てこそ、凡人がたどり着けない境地に到達できる。人生において平々凡々と過ごしているようなときは何も成長していないと思っていい。

覚えておいてほしい。人生は難しい選択がたくさんある。その選択をするときに後悔しないためには、安易に容易な道を選ばぬこと。自分を成長させる事ができるのは、大多数の人が通りたがらない、険しい道だということを忘れないでほしい。

何かを選択するときに、人間は厳しい道を選択して後悔することは、ほとんどない。それよりも、もしあのとき狭き門を選んでおけばどうなっていたのか、厳しい選択をしておけばよかった、という選択しなかった後悔の方が大きくなるからだ。

君は狭き門を選べ、険しい道を歩け。君なら絶対に歩けるから。


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