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国賊もの書き

 この国で売れてる作家は、誰もが自信に満ちあふれている。だが、そんな自信などは、あの国じゃ通用しない。強姦魔で国際派作家のCがセンズリをしながらモラルを語った。途中、センズリに疲れてかつ丼を喰らい、のどに詰まらせて死にかけて、今度は死を語り始めた。全然面白くない話だった。
「僕はね、この国じゃ正当に評価されないから、あの国に移住して、戦う男になろうと决心したんだ。評価してくれ」
 Cはミサイルの着ぐるみを着て、おかわりのいくら丼を食べ始めた。

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