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第3話 日本で長老支配がはびこる訳。

森喜朗氏が、女性蔑視発言で、オリンピック組織員会の会長を辞任した。
そのとき、問題になったのが、日本の長老支配である。

なぜ、日本ではこれほど、長老支配がはびこるのか。

理由は簡単である。日本人は、組織や人を、人事権や予算権、規則や原理原則でコントロールすることを極端に嫌うからである。
その代わり、根回し、調整、義理、縁故、恩義、権威、威厳でもって、組織や人をコントロールするのが好きである。
そうすると、こういった事にたけている長老(日本の場合多くが男性)が有利になる。若い指導者の場合も結局は、長老を後ろ盾として必要とする。

50代、60代の経験も知識も豊富な官僚たちが、30代、40代の若造大臣の言うことを聞くはずがないのである。

結局、人事権や予算権など、強権的な組織コントロールを嫌う姿勢が、長老支配を生み出しているのある。

ところが、左派批判家たちは、人事権も否定し、長老支配も否定する。

物事には、表と裏があり、実はつながっている場合が多い。表を認めれば、裏はある程度許容しないと、成り立たないこともある。

これは「推定無罪を理解できない日本人」でさんざん述べた。

冤罪を批判するなら、「無罪判決」はある程度許容しないといけない。しかし、日本の評論家やマスコミたちは、どちらも批判する。

物事の、表と裏、その関係をまったく理解せず、何でもかんでも批判する。それが日本の、左派・批判家たちである。


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