「何が」「どこに」あるのかを認識すれば、動ける。
本日の板橋武研のテーマは
『「何が」「どこに」あるのかを認識する』
でした。
光岡英稔先生の兵法武学研究会での
「現代人は、肘がどこにあるのかわかってない」
という教えは、非常に示唆に富むものでした。
肘に限らず、現代人の私たちは、自分の身体の「何が」「どこに」あるのか、相当に見失っています。
「膝」もかなり見失っています。
膝を発見するだけで、驚くほど動けるようになります。
例えば、膝の位置がわからずにやる「弓歩」は、正しいものになりません。
また、ずっと苦手だった「仆歩」。
仆歩を行うためには、膝ともうひとつ、「坐骨」を認識する必要があることに気づきました。
坐骨は「坐る骨」と言うくらいで、立っているときは“消えて”います。
ところが坐る姿勢になると、坐骨が“出現”します。
仆歩のような腰を下ろすような姿勢の場合は、坐骨の存在を認識する必要があったのです。
こういうことは、師匠も教えてくれないし、武術書にも載ってません。
なぜなら「当たり前」だから。
身体の在り処をわかっている人にとっては、まさか肘や膝がどこにあるかわからないなんてことが想像もつかないのです。
「えっ、なんでできないの? こうすればいいでしょ?」
としか“わかっている人”は思わない^^;
紛うことなき現代人の私は今、自分の肘や膝の在り処を発見して驚いているのです^^;
自分の身体を操作する上で重要な「点」がどこにあるか認識する。
そして、その「点」は、次はどこにあるべきかを認識する。
これだけで、動けるのです。
とりあえず、私が現在重要だと思っている「点」を列挙しておきます。
【頭部】
・頭頂
・耳の後ろ(顎関節)
・歯(犬歯の1つ後ろの歯)
・顎
・第一頸椎
・上顎の終端(声を出す・歌を歌うときのみ)
【腕部】
・肩(中心よりも少し前方)
・腋の下
・肘
・五指の先端
・豆状骨
【骨盤】
・腸骨の先端
・仙骨
・坐骨の先端(腰を下ろすときのみ)
【脚部】
・膝
・足の五指の先端
・趾球(「フォアフット」と呼んだほうがわかりやすい)
・踵
・(場合によっては)足刀
こうした「点」がどこにあるかを認識するだけで動けます。
写真の心意六合拳まで話が進みませんでした^^;
心意六合拳についてはまた次回!
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