右回転? 左回転? (林崎新夢想流居合のミッシングリンク2)
4/14の林崎新夢想流居合仙台稽古会で、礼法について質問した参加者がいらっしゃった。
最初の礼法時、「刀を3回回す」ということが定められている。
ある参加者が、これは「右回転」なのか「左回転」なのか、という質問をされた。
小山隆秀先生は「明確に定められてはいない」と答えられた。
ついては、誠に僭越ながら、私なりの見解を申し上げたい。
「右」と「左」には根源的な違いがある、というのが古流の基本である。
「右回転」を行うと、中心に集約されていく気が生じる。
「左回転」を行うと、拡散されていく気が生じる。
故に、これから抜刀しようというのであれば、右回転させたほうがよいと私は考える。
動画を見ていただければ、左回転させると何か散漫な感じになることがおわかりになると思う。
ただ、左回転にも使いどころがある。
稽古の開始前、その日初めて刀を帯に挿すときだ。
最初は帯が固く、帯の中で鞘がうまく動かない。
なのでこのとき、鞘ごと刀を左回転してあげると、帯がほぐれて鞘が動きやすくなる。
いかがだろうか?
皆様の参考になれば幸いである。