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初5kmと走る目的の変化

目的を意識続けるのは何事でも大切だと思います。なんで走っているの?、とこれまで多くの方に聞かれましたが、その時々で微妙に違うことを答えてきました。走る目的は時間やステージとともに微妙に変わってきました。

振り返ると、最初の変化はこの時でした。

[前回の要約]走り始め初期

学生時代持久走クラスビリ(ランニング嫌い)
→大人になりランニングは縁無く(無関心)
→ダイエットの為に走り始める。3km歩き混じり(目的=体重落とす)
→少しずつ距離伸ばし5kmゆっくり完走(目的の変化)

前回記事はこちら


初5km完走時の感覚

ある秋の日の夕方に巣鴨商店街近くの歩道で、初めて5kmを完走した時の気持ちを今も覚えています。最後の約1kmはとても苦しく息も上がっていましたが、約5km地点の目印の電信柱を過ぎて足を止めた時に、なんとも言えない感覚がありました。「3kmも歩き混じりだったのが、5km通しで走れるってすごい、頑張った」という気持ちです。

少し硬いですが言葉で整理すると「明確な成長に対する純粋な喜びと、そこに至る過程の努力に対する達成感」がその時の感覚だと、今は思います。

走る目的の変化

この頃から走る目的が「ダイエット→走ってこの感覚をまた得たい」に変わりはじめました。体重を落とす手段だったランニングが目的そのものに変わっていきます。

このあと数年間ランニングの世界に深くハマっていくのですが、この感覚はその間もずっと、自分が走り続けることを後押ししてくれました。
これは多くのランナーの方々も感じたことがある感覚ではないでしょうか。

ちなみにこの時の初5km完走時のタイムは40分でした。

最初は走れないと思っていた5km 

当時の自分にとっての「最初は走れないと思っていた距離」が5kmでした。これが最初に超えた大きな節目だったと思います。

それが3km・5km・10km・20km・42.195kmなのか、その距離は人によって違います。けれどそこを超えた時に得られる感覚は似ていて、それがランニングの魅力の一つだと思います。

「できないと思っていたことができるようになる」

これは子供の頃は感じていた感覚だけど、大人になると明確に感じる機会は少ないのではないでしょうか。それを身近な世界で感じられるのがランニングだと思います。

特別な場所も道具もいらず1人でできる。すぐに自分の限界がわかり、それが少しずつ広がっていくのも分かりやすく体感できる。それがモチベーションにも繋がっていく。ランニングの大きな特徴の1つだと思います。

距離の次の目標

5kmが走れるようになったあとも1kmずつ走れる距離を増やしていきました。巣鴨・小石川・後楽園、走っていける範囲も広がっていきました。8kmまで走れるようになった頃から、距離でない次の目標を自然と考えるようになりました。

(次回に続きます)


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小池 中人/Nakato Koike
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