統合大学.オンライン
本日の統合大学の座学では
歴史上の偉人、南方熊楠(みなみかた くまぐす)
について学びました。本ブログではその一部を紹介
彼を、簡単にいうと現実の世界で起こっている「目に見えない世界を言語化した人物」と言えるでしょうか。(他にも数々の偉業があります…)
目に見えない世界をあなたは信じますか?
こんな話をすると、すぐスピリチュアルだとか、宗教だとか言われることもありますが。
しかし、今回は目に見えない世界が見えると世界がわかるというお話。
【南方熊楠の「事の学」】
最近の人間は目に見える「物」や「物質」で物事を判断してしまいます。
しかし、よくその漢字を見直して欲しい。物事という漢字には「事」という字が含まれています。
つまり、物事を判断する際には物だけではなく、「事」も見なければいけない。
ではどうしたらいいのでしょうか?
それは下記の図のように「心」も見なければいけない。
ご縁を初めとする目には見えない世界、でも確実に存在するものを見なければいけない。
掃除をするだとか、この場所にいると落ち着くだとか。
それは西洋哲学の「物」だけの世界ではない。東洋哲学の「心」があって事が見えてくる。
より具体的にいうと、「視覚」だけで判断してはいけないと言えます。
人間には視覚の他に聴覚、嗅覚、味覚、触覚があります。視覚以外の機関を利用し事を判断しようということ。
ブルーライトの画面(視覚)だけで判断できることは限られています。
【南方熊楠の「翠点の思想」】
南方熊楠は別の図でもこの見えない世界を表現しています。
それは下記の「翠点」
みなさん、これは何に見えますか?
ただの落書きではありません(笑)
この図の真ん中、「イ」の位置を見てください。
このイの位置には無数の直線や曲線が絡みっています。
それについて南方はこのように語っています。
「今日の科学では、因果はわかるが、縁はわからぬ。 」
世紀の変わり目に特有の新しいものへの胎動を予見しながら、 まだ明確に形の見えていない、変化への予兆をはらんだカオスを示している。
「南方曼陀羅」 [1903 年 7 月 18 日付土宜法龍宛書 簡](全集 7:36)
つまり、直線(=因果、必然)だけでなく、
曲線(=非因果、偶然)を見つめることで
物事が見えてくる。
この直線と曲線、どっちも大切。
適材適所で見極めていく。
本日はそんな所で終了。
クリエイター(Cre8) 桑原恭佑
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