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「勝手に生きろ!」チャールズ・ブコウスキー
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◆傑作!
《本作『勝手に生きろ!』は訳者にとって思い出深い著作である。二六歳のつたない訳者を激励し支えてくれたのは、柴田元幸先生と今は亡き担当編集者・安原顯氏だった。文学とは何か、文章とは何かについて訳者に叩き込んでくれた二人はまさに真の教育者であった。深く感謝しています。そして、この本が長い時を越え再び命をもたらされた幸運を喜びたい。これはひとえにブコウスキー文学の力だろう。ある青年に、「おれ、今まで本一冊も読んだことなかったけど、この本だけは最後まで読めました。面白かった」と言われたことはこの一〇年間、訳者にとって大切な支えだった。こんな出会いをくれたブコウスキーに感謝。》(訳者あとがき)
《約三○年前、大学院を出たばかりの僕がやっとの思いで出した初の翻訳書である『勝手に生きろ!』が、こんなにも長いあいだ、読者に愛され続けることになるとは当時、思いもよらなかった。ただ仕事や家族や愛について、何一つ包み隠すことなく正直に語り続ける本書が自分の心に刺さったという実感だけを頼りに、ひたすら訳文を紡いだことだけを憶えている。そして僕は誇張なしに、この本のおかげで、文学で生きていこうと決めた。もちろん明るい見通しなんてまるでなかったが、一歩ずつ歩み続け、気づけば今になっていた。思えば、最初の瞬間からとても幸福な文学人生だ。》(新装版訳者あとがき)