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親になるために求められる素質

少子高齢化は喫緊の課題なのだろう。
政府も民間もあの手この手でこの問題に取り組もうとしている。

(政権が大見得切ったせいもあるが)どうも少子化対策の支援の中身がどうとか外国と比較どうこうそんな話ばかり聞こえてくる。

支援を手厚くしたから良いとか、支援が薄いから悪いとかそんな問題ではない。親になろうとする者、新しい家族を設けようする者のマインドも重要だ。

私は結婚もしていないし、子供もいない。
そういう予定はないが、自分なりに親に求められる素質があると考えている。

①利他的な考えを持っていて、②道徳観があって、③経済力があること。

①利他的

個人的には、子育ては究極の利他的な行為だと思う。
肉体的かつ精神的、金銭的にも労力がかかるものだ。

自己犠牲ではないが、世の大多数の親は時には自分の時間を犠牲にし、趣味や娯楽に割くリソースを子育てに割いているのだ。

少なくとも、利己的な人間は親になる資格がない。
趣味や娯楽に興じたい、子供に自分の時間を奪われたくないと考える人間は親にならないほうがいい。互いに不幸になるだけだし、最悪命を落としかねない。

私は幼いころ何かミスをして母に叱責された際に「あんたのせいで青春を犠牲にしているのよ」と言われたことがある。
勿論、今こうしていられるのも母の存在も一因にあるので感謝しているが、幼いながらも違和感を感じた発言だった。

少し想像力を働かせれば、子育てが平坦で容易なものではないことは分かるはずだが、利己的な考えを持った親は想像力が欠如しているのだろう。

自己犠牲や閉塞感、負担感を甘受してまで子育てをする覚悟がないと、なかなか難しいのではないかと思う。

②道徳観

親は子が間違ったことをしたら、説諭する義務があると思う。
だが、その義務を果すためには、道徳観が備わっていなければならない。

個人的には、学問がなくともわかることを教えるのは親の義務だと思う。学校でも保育園でも幼稚園でもない。

勉強をすることだけが教育ではない。

残念ながら、それらの義務を果たさない親も一定数居る。その役割を放棄し、学校や教育現場に押し付け、道徳を教わらずに育った子はどうなるだろうか。
想像しただけでも、戦慄ものである。

③経済力

「金は命より重い」「金は第六感」だとは思わないが、衣食住を欠くのは問題だと思う。

よく貧乏エピソードが美談のように語られるが、子を養育するのに十分な経済力が確立されていないのなら、親にならないほうがいい。

金がすべてではないが、金がないと一家総出でさまようことになる。

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