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試験で焦ってしまって点数が取れない人のための処方箋(仮説 その1)

オンラインでの家庭教師を続けている。
生徒は男子中学生。一般的には思春期と言われてる年齢だ。
思春期の男子と言えば、(過去の自分を振り返っても)不愛想で必要以上に人と関わりたがらなかったような記憶がある。
ところが、幸いなことに、いま見させてもらっている生徒はハキハキ受け答えできるし、基本ご機嫌だ。つまり、コミュニケーション能力は高い方だと思える。

ところが、当初から指導している数学の点数の伸びが思うようにはいかない。
最初は、計算問題をメインに途中式も丁寧に書いてもらったり、不正解だった問題については、どこに誤りがあったのかを丁寧に振り返ってみたりして理解を促す声掛けを続けており、その点については徐々に改善がみられたきた手応えがある。

ところが、テスト(定期考査)になると、点数がイマイチの域を出ることができない。
よくよく答案用紙見てみると、符号(プラスマイナス)が逆になっていたり、分数の通分が間違っていたり、ときには問題用紙のメモにはちゃんと正解を書き残しているのに肝心の答案用紙に回答を書き写していなかったり・・・(あぁ、もったいない)。

なぜこんなミスばかりするのだろう、感覚的にはこの点数よりもプラス20点は取れそうなものだが・・・。これが本心だ。

先日の中間考査の結果を見ながら、今回はより深い振り返りを試みる。
本人曰く、計算間違いのようなケアレスミスをしてしまうのは「焦ってしまうから」だという。

“焦る”とは言うけど、なんで焦ってしまうと思う?と問いかけると、
「計算スピードが遅いから」
「問題文を読むスピードが遅いから」
という。
確かに、そうとも言えるかもしれないが、そこで色々とイメージできる具体例を示しながら、人が焦る理由を説明した。
つまり、自分が思うに、テストにおいて“焦り”が起こるのは、試験の全体像と自分の回答スピードを把握できていないから、だと伝えた。

そこで、一旦示した対処方法は・・・
試験では、問題用紙を開いてからまずは解けそうな問題と解けそうにない問題を仕分けをして、その解けそうな問題が全体ボリュームの6割程度ならその6割に全試験時間を投入するつもりで解き進める
というものだ。

長期的に見れば、解ける問題を確実に仕留める経験を積み、計算スピードと計算力が上がっっていけば、仕分けの比率が7割、8割と上げていけばいい。

なんにせよ、今は、確実な計算で点数に結びつけることだ。

とにかく伸びしろがたくさん。
努力が点数に結びつく日をひたすら待ち続けるしかない。


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