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#46 公務員は変幻自在なキャリアを描けるのか? ~プロティアンキャリア~

 皆さん、おはようございます。こんにちは。こんばんわ。
複業社労士地方公務員のNAKASHIMAです。今回は、【公務員は変幻自在なキャリアを描けるのか? ~プロティアンキャリア~についてわたくしの偏見ありきの記事です。

はじめに

 公務員の皆さんに聞きます。

あなたの目的は?
 ~キャリアの目的です~

部長になること?
課長になること?
出世すること?
地域貢献?
やりたいことがしたい?

 新しい年度が始まり、約1か月が経過してきましたが、いかがお過ごしでしょうか?公務員の方でも、公務員でない方でも次のようなことも考えたりすることありませんか?特に、新年度は新しい環境になりやすいためなおさら。

©NAKASHIMA

○ 異動のこと
   希望部署にいった、いけなかった
   激務部署にいった、楽な部署にいった
   出世部署・花形部署にいった、いけなかった   

○ 出世、昇進のこと
   出世・昇進できた、できなかった
   出世・昇進が早い、遅い(同僚と比較してしまう・・)

○ 将来のこと
   あと〇〇年間もこのまま公務員を続けられるのか?
   

私自身、定期的に公務員のキャリアのことについて考えることがあります。

 何のために公務員になったのか?
 このまま公務員でいいのか?
 公務員でいて自分のやりたいことは本当にできるのか?
 ずっと毎年毎年、異動出世定年のことばかり考えないといけないのか?

などなど。

 プロティアン・キャリアという言葉を知っていますか?

ダグラスホール教授が掲げたキャリア理論

ダグラス・ホールのプロティアンキャリア
著者 田中研之輔

上記の本にも詳しく書かれています。
「プロティアン」

プロティアンとは、ダグラス・ホールさんが掲げたプロティアンキャリアという考え方で以下の表のような考え方

キャリアを公務員のような「伝統的キャリア」と、変幻自在な「プロティアン・キャリア」という新しい考え方に分けられました。

詳細は、田中研之輔著のプロティアンをお読みいただければと思います。

ここでは、ダグラスホールが掲げた伝統的キャリアとプロティアンキャリアの考え方、そして私のキャリアの考え方などを比較しながら、公務員のキャリアについて話していきたいと思います。

○キャリアの所有者

○ 伝統的キャリア:組織
○ プロティアンキャリア:個人

 昔ながらの終身雇用と年功序列があった時代、今での公務員でもそうですし、大きな企業、昔ながらの企業もそうであると思いますが、伝統的キャリアでは会社組織ありきなキャリア、会社のために身を粉にして働くというものでしたが、プロティアンキャリアでは、自分優先な考え方。
 とても面白い考え方ですね。

私のキャリア 変幻自在度:○

 おかげさまで、最近は本業の仕事以外にも、さまざまな活動をさせてもらっております。例えば、他課の業務に関することを社労士の知識を活かして、関わらせてもらって3年目となっています。めちゃくちゃ面白いですよ。ボランティアですけど・・


価値観

○ 伝統的キャリア:昇進、権力
○ プロティアンキャリア:自由、成長

 公務員は特に、昇進や権力にさらされる職業です。どこぞの誰かもわからない地元の権力者、議員などからわけのわからないことを言われることが多いから。だからこそ、公務員のキャリアもまた、昇進や権力にとらわれがちになってしまうことも多いのでは?

私の価値観 変幻自在度:○

 先にも述べましたが、おかげさまで複業活動ボランティア活動、プロボノ活動をさせてもらっており、自分がやりたいと思うこと、面白いと思うことをやれています。自由な活動で自分の成長を感じることができています。

組織内外の移動の程度

○ 伝統的キャリア:低い
○ プロティアンキャリア:高い

 公務員は大企業もですが、一度入社すると終身雇用が前提です。プロティアンキャリアでは、組織内外の移動の程度が高いこととなっていますが、転職が前提となっているようなものかもしれません。

私の組織内外との交流 変幻自在度:○
 私は、公務員からの転職をするべく、転職活度をしていましたが公務員を辞めるのを辞めました。そして、現在の複業ボランティアプロボノ活動を通して、公務員の組織内以外の方々との交流の場を多く持てるようになってきました。
 これがまた面白い!

成果

○ 伝統的キャリア:地位、給料
○ プロティアンキャリア:心理的成功

 公務員の場合、出世できなきゃやる気でないって人は意外と多くないかもしれないです。なぜなら、出世後の責任に見合った給料がないと考えられるから。逆に給料が高まればいいでしょうかね?
 プロティアンキャリアでは、地位給料ではなく「心理的成功」が大事であると言われています。

私の心理的成功度:○
 繰り返し言っている通り、私は複業ボランティアポロボノ活動をしています。これは、出世も関係ないですし報酬もありません。しかし、めちゃくちゃ面白いしとてもやりがいを感じています。 
 これぞプロティアンキャリアだと思っています。

姿勢

○ 伝統的キャリア:組織的コミットメント
○ プロティアンキャリア:仕事の満足感、専門的コミットメント

 公務員をしていると、必ず人事異動に悩まされることがあります。まさに組織に振り回される組織的コミットメント。

私の姿勢:△
 専門性を活かした複業ボランティアプロボノ活動、これでまさに専門的コミットメントなのかな

アイデンティティ

○ 伝統的キャリア:組織から尊敬されているか(他人からの尊重)
          自分は何をすべきか(組織認識)
○ プロティアンキャリア:自分を尊敬できるか(自尊心)
             自分は何がしたいのか(自己認識)

私のアイデンティティ度:◎
 自分がしたいことをできています!そんな自分が尊敬できます。

アダプタビリティ

○ 伝統的キャリア:組織に関連する柔軟性(組織内での生き残り)
○ プロティアンキャリア:仕事に関連する柔軟性
             現行のコンピテンシー(市場価値)

私のアダプタビリティ度:〇

 市場価値を高められることができているかをいつも意識していますが、なかなか業務上では、専門スキルを身に着けることが難しいと思いつつなんとか、複業ボランティアプロボノ活動で向上できればと思いながら、仕事への柔軟性も高められればと思います。

まとめ

 皆さん、いかがでしたでしょうか?プロティアンキャリアについて、自分自身に当てはめて評価をしてみました。本当は、公務員の本業の業務の中で変幻自在なことができれば良いのかもしれませんが、公務員としてのキャリアを続けながらその中で、変幻自在なキャリアを築けそうなことがわかりました。

本業は無理でも業務外の活動は大事だな~と思いました。

©NAKASHIMA


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