#14 【未来の教育を考える 02】主権者教育の今後を考える - 政治的中立って絶対必要なのか?
こんにちは!法政大学キャリアデザイン学部2年のなかのっちです。
今回は、未来の教育を考えるという企画で、第2回として「主権者教育」をテーマに私の考えをはなしてみましょう。
では今回もお付き合いください(^▽^)/
政治的中立を守れ
今日の学校教育における主権者教育を行う際には「政治的中立」という考えが重要視されている。
教員が政治的教養に関する教育を行う場合,党派的な主張や政策に触れることはあり得ることであり,各政党の政策等を批評することが直ちに本項に抵触するものではないが,その場合には,他の考え方や見方を紹介したり,異なる見解を示した複数の資料を使用したりするとともに,教員の個人的な主義主張を避けて中立かつ公正な立場で指導するよう留意しなければならない。
※文部科学省「私たちが拓く日本の未来有権者として求められる力を身に付けるために」副読本の教師用指導資料より引用
つまり、政党教育にならないように注意し、偏った教育をしないようにせよ!という話である。
私はこれが本当にすべてなのか?という違和感を感じているので、詳しく話していこう。
若者の政治参加
18歳選挙権の始まりにより、若者の政治参加が求められるようになっている。
しかし、若者の投票率は思うようには上がらない(私から言わせれば当たり前な感じもあるが…)。
そこで若者が選挙権を行使せずに棄権する理由を見てみたい。
【棄権する理由 トップ5】
• 関心がない
• 面倒くさい
• 住民票を移していない
• どこに投票してよいかわからない
• 自分の1票で政治が変わるとは思えない
となっている。
関心がないは当たり前な気がする。今日の学校教育を受けていて政治に関心をもたせるような工夫は一切感じない。
私は少なからず、政治的中立という考えがこれに影響していると考えている。
新しい主権者教育
私が受けてきた高校社会科「政治経済」では、政治的中立を守らずに授業を行うことが時より見られた。
しかし、これまでに受けたことのないような授業の姿になった「政治経済」の授業は魅力的であった。
どの政党に偏っていたのかを話してしまうと生々しいので割愛するが、数々の政策やこれまでの変遷を教員の視点から話をしていく。
そもそも、客観的立場にたって教育をせよという考え自体が非常に難しいことは言うまでもない(※人は何かを考える・意見を言うとなった際に、ある視点に立って話すことになる=客観的ではなく主観が混じる)。
こうした状況で政治的中立を守って教育をせよ。となると、概要説明(国権の仕組みや税制、年金制度など…)に留まる。
この話を聞いて、政治に関心をもつようになるだろうか?
私は、政治に対する様々な意見を踏まえて自分がどう思うのかを感じたところで政治に関心が生まれるのではないかと思われる。
だからこそ、「政治的中立を守れ!」が絶対なのか?と感じるわけである。無論、政治的中立を守ることが必要であることは十分に理解しているが、政党教育にならない範囲であれば、問題ないと思われる。
政治的中立を守らない授業を受けてきて、教員の支持する政党に教室が傾いたかといわれるとそんなことはない。
各々がそれぞれの政治観を基に判断することに変わりはない。
ある政策のどこに問題があるのか。どんな視点(批判的視点)をもって菅賀ればいいのかを知ることにも繋がる。そのような点からも、政治的中立を守ることは絶対的なことではないのではないかと提唱したい。
今回はここまでにします!
政治的中立をめぐる論争長きにわたって繰り広げられているようですが、私的には政治的中立を守らなくてもいいのではないかと思っています。つまり、今日の主権者教育における政治的中立の規制緩和が必要であると考えています。
そんなところで、また次回。
それではぁ~!