2022年 39冊目『私には夢がある M.Lキング説教・講演集』
私には夢がある。という話で有名なキング牧師(博士)の説教と説話集です。11の説教と説話が載っています。
関係する人が説明をして、その後キング博士の説話の全文が載っているという構成です。
説明があるので、その時の状況や背景が良く分かります。
説明をしている人の中にはダライ・ラマさんなどもいます。
私は正直「私には夢がある」しか知りませんでした。
20年以上前のリクルート時代に会社からフランスのINSEADに行かせてもらったことがあります。
その時に、イケテイルスピーチの例として挙げられたものでした。
これは1963年8月28日、ワシントンで「仕事と自由のためのワシントン行進における演説」だそうです。
実は、その2か月前の6月23日デトロイトでのコーポーホールでの開放大会演説で、この「私には夢がある」の原型と言う事かそのものがあるのです。
初めて知りました。
演説の構造がとても参考になります。
聴講者に、そうそうと思って貰える前振り。
ついつい狭い範囲で考えがちな人たちに対して、視野を広く取ろうという提示する枠組み
その時伝えたい分かりやすいメッセージ
そして共通のメッセージ
それは非暴力であり
やるのは今であること
我々にまだまだ犠牲が出ること
そして、今やって欲しいエンディング、など
私は3つ大きく感銘を受けました
1つは非暴力である事。
暴力で得たことはたいした成果を挙げられない事が多い。
成果を挙げられるのは非暴力である
1つはやるのは今であるという事。
性急すぎるのでゆっくりという話もあるが、我々は既に十分に待ってきた。1つは黒人を開放するのだけではなく、皆を一緒にするという事を目指す。
つまり黒人の自由を得るだけではなく、全員を解放したい。
為政者は分断することで、国民が協力し合わないようにしている。
演説の参考にもなりますし、今何をしないといけないのかを考えさせられる本でした。
お薦めです。
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