2017年 65冊目『帝国大学 近代日本のエリート育成装置』
日経新聞の書評に載っていて、親父が帝大帝大って言っていたなと思いだして手に取りました。
帝国大学は、日本を支える人材育成のために創られた7+2の大学のことです。
7大学は、設立順に
東 京:1886年
京 都:1897年:東大設立後11年
東 北:1907年:同21年
九 州:1910年:同24年
北海道:1918年:同32年
大 阪:1931年:同45年
名古屋:1939年:同53年
+2は日本の外にあった
京 城:1924年:同38年
台 北:1928年:同42年
日本の外にも帝国大学を作っていたのですね。
しかも、阪大、名大より先に。
わが母校阪大は6番目だったのですね。
知りませんでした。
東大、京大設立当時は、後進国であった日本は、先進国から様々な学びを得たかったので、ドイツ語、フランス語、英語などが必須だったそうです。
これらの言葉が分からないと学ぶことができなかったのです。
私が阪大の2次を受けた時には英語もありませんでした。
当時の私は英語が苦手で、阪大を選んだの1つの理由はこれでした。
隔世の感ですね。
日本が先進国の仲間に入り、日本語で学ぶことができたわけです。
私の受験当時は、日本が第二次産業をけん引していたわけで、当然ですね。
当時の学生の生活、東大の特異性、教授たちの生活、大学の自治、など様々な情報を学べます。
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