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2014年32冊目「いますぐ妻を社長にしなさい」

著者は、投資に失敗し、破産しかけた現役銀行員という話です。

自分自身がサラリーマンをしながら会社をして損益合算するなどで節税するという話であれば理屈が分かるのですが、なぜ配偶者なんだろう?と思い手に取りました。想像以上に面白かったです。

著者の物語は以下のようなものです。
1 銀行員として投資をしていたが失敗し莫大な借金を抱えた。
2 1年ほど家賃、車など固定費を見直しながら利息を返済し、種銭を貯めました。
3 3時間、8万円で奥さんを社長にした会社を設立し、節税をし、借金を返しながら数年で資産億円規模にしました。めでたし、めでたし。

ロジックは、個人で会社を作って節税する話と同じです。
ただ、単に節税できますよ!という本ではないのが、この本のミソです。

ポイントはいくつかあります。
・成功する事業の選び方5か条。
・女性特有のスキルが会社経営に役立つ。
・旦那の会社員スキルが会社経営支援に役立つ。

これ、なるほどと思います。

まず5か条。
1 小さな金額から始められること。:個人で始めるので数百万で始められて、かつ銀行融資が可能なビジネス。
2 利他的なビジネスであること。:お金は相手の感謝の気持ちの対価であるというのが著者の考え方(同意です)なので、相手の役に立つ利他的であること。
3 簡単に学べて再現性があり、片手間で手軽にできること:プロのノウハウが必要なビジネスではなく、たくさんの素人が成功しているビジネス。
4 家事の合間にできて、ムリなく続けられること:日常生活に支障なく続けられることも重要です。
5 他人任せにしないで、妻がコントロールできること:お金とは感謝の気持ちの表れなので、他人任せにすると、他人にお金が流れます。

ちなみに著者家族は賃貸の大家業を選択されましたが、上記を満たすのであれば何でもOKと言うのが趣旨です。

ちなみに大家業は、会社員である旦那が保証人になれば必ず銀行が金を貸してくれるそうです。そして、物件を購入する際に、周囲の調査が必要ですが女性特有のネットワーク力などで情報収集も容易です。交渉も男性相手に上手に行えます(少なくとも著者の奥さんはそうです)。そして、会社員である旦那のノウハウ、それもきちんとした会社のノウハウは様々な場面で役立ちます。

つまり、奥さんに会社を設立してもらい、節税し、かつ上記5つを満たすビジネスをすることで幸せになりましょう!って話です。

とてもリアリティがあるように感じました。一読の価値あります。読んだ方、ぜひご意見を頂ければと思います。

▼前回のブックレビューです。

▼プレイングマネジャーを助ける本を書き、12/18から発売しています。



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