見出し画像

2022年 35冊目『売上最小化、利益最大化の法則』

北の達人コーポレーションの木下社長の本です。
実際に使える管理会計について同社の事例を使って説明してくれています。


具体的には商品別PLなので、様々な会社で使えますね。
しかも、その活用の幅も広い。

一般的な商品PLだと財務会計と同じ経費科目で費用部分を表すことが少なくありません。
でも、それだと改善しずらいんですよね。
せいぜい、原価と広告宣伝費くらいですよね

木下さんが提唱しているのは
おそらく独自に考えた5段階利益管理表の商品別PL
そして、それを商品間で比較するので、改善しやすいんです

5段階は
売上から原価を引いた①粗利
粗利から注文連動費を引いた②純粗利
純粗利から販促費を引いた③販促利益
販促利益からABCを引いた④ABC利益
ABC利益から運営費を引いた⑤営業利益
ABCはActivity Based Costing:人件費を活動に合わせて割り振る
管理会計って配賦(割振り)が重要なのですが
本を読むと良い塩梅なのです

配賦を精緻にやりすぎると運用が大変
粗くしすぎると実態に合わない
それの塩梅が絶妙です

これらの5つの利益を商品ごとに比較すると
注文連動費、販促費、人件費、運営費を比較できるので
打ち手が打ちやすいんです
経営者も経営企画も読んで、自社に導入すると良いと思います。
商品別PLを作って、商品の改善場所を特定し、利益率の低い商品は改善し、できないなら止める。

すごくシンプルな運営で100億円の売上で29億円の営業利益を出しているのです。
しかも給料は高い!
素晴らしいですよね。

また定期的にやっていることを見直して
横断でのコスト削減にも取り組んでいます。
いわゆる掃除ってやつですね。
とてもとても参考になります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?