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2021年 31冊目『LIFE SPAN 老いなき世界』

いやー、面白いですね。
R時代の同期の紫垣さんに勧められて読んだのですが勉強になりました。
ちょうど松岡正剛塾で生命の進化について学んでいたので理解しやすかったです。


エピジェネティック・ランドスケープ(地形)という考え方があります。
イメージでいうと山の上からボールを落とします。いくつかの分岐で道が分かれて、最終的に一番低いところに止まります。これが受精卵が特定の細胞になるイメージです。
最初は同じゲノムが、分岐により選択した道を通ることで細胞内部にあるゲノムのスイッチがオンになったりオフになったりするのです。それにより様々な臓器になっていくのです。
それをイメージしたものが エピジェネティック・ランドスケープ(地形)なのです。

一度一番下に行ったものも、地形の変化(イメージでいうと地殻変動など)で、丘を越えて隣に飛んでしまう場合があります。
何が言いたいかというと、これらの エピジェネティック・ランドスケープ(地形)のルールが色々分かってきたのです。
つまり、ゲノムをオンオフする方法です。

そして、老化は病気の一種である(のではないか)という事が分かってきたのです。
つまり、大半のガンが治せるようになったように、老化は病気であり、治せるという事です。

まだまだいくつかの技術的なブレークスルーは必要ですが、老化を止める方法が分かってきたのです。

もしかすると150歳を超えても元気で生きられる世界がやってくるかもしれないと思える本です。

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