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2022年 30冊目『ポスト・トゥルース アメリカの誕生』
2016年のアメリカ大統領選挙についてWIRED.jpの人気連載であった「SUPER ELECTION ザ・大統領選」が本になって登場したものです。
松岡正剛さんの塾に通っているのですが、その際にアメリカについて学ぶ回があり、その際に紹介された本のうちの1冊でした。
2016年3月1日からトランプさんが勝った12月19日までの22本の記事の内容です。
以下が目次ですが、タイトルを見るだけで、色々思い出しますよね。
まえがき
Ⅰ 予備選1 混戦の共和党
1 リアリティショーに転じた大統領選
2 ゲーム・チェインジャーたちの《ポピュリズム》
3 《パーティ》は何のために組む?
4 共進化するメディアテクノロジー
Ⅱ 予備選2 接戦の民主党
5 《トランピズム》の怪しい魅力
6 危機に瀕する《クリントニズム》
7 ミレニアルの星 B・サンダース
8 オーランドの銃声 -エコノミーからセキュリティへ-
9 ブレグジットとインターネット以後の自由
Ⅲ 全国大会 本選への転回点
10 シリコンバレーの異端児 P・ティール
11 クリーブランドのトランプ劇場
12 ハリウッドセレブ総出のフィリー
13 バノン降臨の8月
Ⅳ 決戦前夜
14 二人の新星コメディアン
15 泥仕合のセレブリティ
16 内戦・聖戦・諜報戦
17 噛み合わないディベート
18 まさかのオクトーバー・サプライズ!
Ⅴ 祭りの後
19 雌雄を決したラストベルト
20 アプレンティス ―閣僚編―
21 《ポスト・トゥルース》の時代
22 コーポレートアメリカの発進
《ポスト・トゥルース》アメリカの誕生
あとがき
様々なデータが出てきますが、ずっとヒラリーさんが優勢でした。
マスコミのアンケートデータが全体を表していないのか、恣意的なのかって話ですね。
トランプさんは共和党の重鎮からもシリコンバレーからも女性からも総スカン。
ヒラリーさんも人気無いのですが、とはいえ強力な応援団がたくさんいましたね。
最終的には総票数ではヒラリーさん。
しかし、ルールを熟知していたのか接戦州ではトランプさんが抑え、大統領に。
あの時は、なんだかなって思っていましたが、トランプさんの在任中は戦争無かったですね。
それだけでも良いリーダだって思いました。
記事の中にあったヒラリーさんの「ハイテク・アジェンダ」良いですね。
①メインストリートでテック経済を築く
②世界クラスのデジタルインフラに投資する
③テック&イノベーションでアメリカのグローバルなリーダシップを進める
④プライバシーを守りながらイノベーションを促進するための工程ルールを定める
⑤もっとスマートでイノベーティブなガバメント
そして
post truth
オックスフォード英語辞典が2016年の言葉に選んだのがこれ。
この年は英語圏でBrexitとトランプさんが選ばれた。
post truthは、「客観的な事実よりも個人の感情や信念に訴えかけることが世論形成に影響を持つ状況」
つまり、信じたいものを信じ、事実を軽視する社会
世の中の潮目が変わっていますね。