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2021年 30冊目『裸のサル』

なぜ手に取ったのか失念したのですが、とても面白かったです。
人間は霊長類193種の中でただ1種体毛のない裸のサルです。

著名な動物学者であるデズモンド・モリスさんが、その立場から人間の諸行
動をサルとして観察・分析したのがこの本です。


高度な文明を獲得したとおもっていた人間が、いかに動物的本能に根差して行動しているのかを思い知らされます。

この本は起源、セックス、育児、探索、闘い、食事、慰安、動物たちと分類されています。

セックスのところが興味深かったです。
・種の性行動は、「つがいの形成(求愛)」→「交尾前の行動」→「交尾」となる。

・「求愛」が他の動物の標準よりも著しく長く、しばしば数週間から数か月続く。

・「求愛」時に重要なのは、何が語られているかではなく、声の音色である。

・「交尾前段階」になると他のメンバーからできる限り隔離されて行われる。

あまりに表現が直接的なので略

へ―そうなんだと思ったのは、
他の霊長類のメスは、お尻が丸くて赤く、下半身を露出している。
人は直立しているので、お尻も下半身も見えない。
その代わりに人のメスは胸が丸くなり、唇が赤くなっているというのです。

確かに他のサルの胸は丸くないですね。
興奮すると顔が赤くなるのもその影響だというのです。

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