
2024年85冊目「ジェフ・ベゾスのお金を生み出す伝え方」
これ和訳のタイトルだと手に取らないかもしれません。
原題はThe Bezos BLUEPRINT。つまりベゾスの青写真(将来計画、完成予想図)。ジェフ・ベゾスがAmazonを世界的企業に育て上げた「伝える力」に焦点を当てた書籍です。
この本は、ベゾスが活用した戦略的コミュニケーション、説得力のあるプレゼンテーション、明確で効果的な文章術を通じて、成功の秘訣を解説しています。
プレゼンテーションレベルを向上したい人は必読だと思います。
中尾塾(経営者塾)の課題図書にしました。
7つポイントがありました。
1. コミュニケーションの力
ベゾスは、シンプルで明確なメッセージを伝えることを重視しました。
「10ページのメモ(Narrative Memo)」を用いた社内プレゼンは、箇条書きを避け、ストーリーテリングを通じてアイデアを共有する方法です。
2. 顧客中心主義
すべての意思決定とコミュニケーションは「顧客にとっての価値」に焦点を当てるべきという考え方。顧客の視点を取り入れた明確な伝え方が、信頼を築き、ビジネスの成長を実現したそうです。
3. ストーリーテリングの重要性
事実やデータを羅列するだけでなく、聞き手が共感できるストーリーで情報を伝える。物語構造が、アイデアを記憶に残る形で伝え、説得力を高めます。
4. 文書文化の推奨
Amazonでは、PowerPointではなく詳細なメモや文書を使ったプレゼンテーションを推奨。文章を通じて思考を整理し、深い議論を促進する文化を作り上げました。
5. 簡潔さと精密さの両立
ベゾスの文章や発言は、簡潔ながらも正確で、聞き手や読者を引き込む力がありました。複雑なアイデアをわかりやすく説明する能力が、革新的なアイデアを実現する鍵でした。
6. 信念を貫くメッセージ
長期的な視点を持ち、常に自分のビジョンを揺るぎなく伝える。ベゾスの言葉には一貫性があり、それが社員や投資家からの信頼を得る重要な要素となりました。
7. データと感情の融合
数字やデータで根拠を示しながらも、感情に訴える伝え方を忘れない。統計だけでなく、ストーリーや顧客の声を加えることで、説得力を最大化しました。
この本では、ビジネスだけでなく、日常のコミュニケーションスキルにも応用可能な具体的なヒントが豊富に紹介されています。
▼前回のブックレビューです。
▼what's newのページを更新したので、よかったらご覧ください。