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2014年27冊目「ビジネススキルイノベーション」

時間×思考×直感 67のパワフルな技術というサブタイトルがついています。文章の好き嫌いは別れるかもしれませんが面白い本です。

冒頭に仕事の見積りは1.4倍になると書いています。100時間ならば140時間になるとあります。それを10のチェックポイントで見るとよいとあります。初っ端から10なのでお腹一杯になります。しかも、1.4倍は精度が低いだけではないの?と思ってしまいます。

しかし、その後に時間が遅れるリスクパターン毎にモデルを提示し、100時間の見積もりで2000回のシミュレーションをし8割が131から164時間。最多分布は140時間であることを示します。中尾のような人間の納得度は一気に上がります。

更にリスク低減の予防をして再シミュレーションすると107から113時間に収まるとあります。そうそう、これくらいが感覚値と合うと中尾の納得度は更に高まります。そうなると著者の思うツボです。そうそうの連続です。

納得感の高かった話を記載しておきます。

・メールは5秒以内に短文で返信。長文返信が必要なのは別フォルダに分離。
・企画を考える時には熟考する時間を置く。
・捨てるべき仕事を見極める
・形容詞(すぐに)ではなく数詞(12時までに)で話す
・新人には明示し、達人には暗示する
・インパクトの大きい仕事は根回しが大事(根回しとは大木を移植する際に、太い根の周りの皮を履いで=根回し また土をかけて、そこから毛根が出るようにしてから移植する方法。そうしないと太い根の下の毛根は移植時には切れて、木は移植先で根付かない)
・会議は減らせる
・会議では事前資料閲覧を徹底し、説明、遅刻、無発言を禁止
・模倣と想像の両立
・6割のデータで判断する
・前年比ではなくゼロベースで予算を組む
・人の最高集中は20ー25分。その単位で仕事を組む
・時代は20年で大きく変わる(歴史を学ぶ)
・つねにROIを意識する

冒頭にも書きましたが、文章の好き嫌いはあると思いますがお勧めです。

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