2015年97冊目「源頼政と木曽義仲 勝者になれなかった源氏」
平家から源氏への政権交代と言うと、源平合戦による平清盛から源頼朝への単純な権力移行と見がちですよね。
実はそのように単純なものではなくて、それを象徴する次の2人の人物がこの本の主人公です。1人は源平合戦の発端となる以仁王(もちひとおう)の平氏追討のための挙兵に関わった摂津源氏(現在の兵庫県川西市多田神社あたりが源流)の源頼政。そして以仁王の遺児を報じて、平氏を西へ追い落とし、入京に成功した木曽義仲。
悲劇的な最期を遂げる2人は、時代の転換点となる治承・寿永の乱(源平合戦は歴史上はこう呼ぶそうです)の幕開きを象徴する人物なのだそうです。
話は興味深いのですが、登場人物の名前(天皇家、摂関家、摂津源氏、河内源氏、平家)に馴染みがなく、読みながら冒頭の略図に戻って確認すると言う読み方になりました。なかなか、これだと感情移入できませんね。
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