2015年83冊目「納得させる話力」
著名なひな壇芸人の土田晃之さんの本です。
1 納得させるトーク術
2 納得させる交渉術
3 納得させるプレゼン術
4 納得させるコミュニケーション術
5 納得させる付き合い方
6 納得させるモチベーション
と言う章立てで、それぞれCASEが載っていると言う構成です。全部で45CASE載っています。その後、実践テクニックとして「W杯」「浮気がばれた時の言い訳」「ダイエット」「ロボット掃除機」が載っています。
はじめに の出だしが
「最初にお断りしときますけど、そもそも本読んで、しゃべり方なんか上手くならないですからね(笑)そもそも本に書いてあることが全部正しいとは限らないし。人にはそれぞれキャラクターがあるから。一概に「これがすべて正しい」とは言えないです。それをわかった上で、まだ読みたい人は読んでください。
とあり、
その後いろいろ説明が続いて、最後は
・・・・まあでも僕だったらかわないですけど。
とあります。
テレビで見る土田さんそのものですね。ガツガツしていないし、フラットそうだし。娘が、まんまと戦略にはまって買いました(笑)。そして彼女が珍しく私にレコメンドしてくれたのです。とても軽い気持ちで読めるのですが、とても楽しく読めました。
いくつか面白かったのですが、一つ紹介します。
土田さんは、ガンダムや家電やサッカーについて良く知っていると言うイメージを持たれていますよね。
そのコツがなるほど!って思いました。
サッカーを題材に話をする際に、皆が知っている世界的にメジャーな人の話をあえてしない。ロナウジーニョやロベカルなどですね。そして、当時まだヨーロッパの各国リーグが有名で無い時に、そこの話を徹底的にしたそうです。結果、聴衆は土田さんって専門家だな!と勘違い(戦略に乗せられた?)したとあります。
これって、その通りですね。ただ、土田さんと違って、話術が無いとかイメージが悪い人がすると、失敗しますよね。よく専門家が専門用語を話しまくって、聴衆を置き去りにするケースがあります。彼の場合は、そうならないんですよね。そっちも凄いなって思いました。
軽い気持ちで読むと、案外参考になるなーって本でした。お勧めです。
▼前回のブックレビューです。
▼PIVOTに出演しました。よかったらご覧ください。